一番人気はOutlook、発表から1年「Microsoft 365 Copilot」は今、何が使われている?
Microsoft 365 Copilotがリリースされてから、間もなく1年がたとうとしています。この間に多くの企業で「導入を検討している」、または「すでに導入済みである」という声を聞くようになりました。その性能もリリース当初と比較して大きくアップデートされており、対応するMicrosoft 365内のサービスやアプリも確実に増えています。また、筆者が所属する会社でも、すでに3割を超える社員がMicrosoft 365 Copilotを日々利用しており、さまざまなユーザーのさまざまな使い方を見てきました。そこで今回は、筆者自身や周りのユーザーがどのようにMicrosoft 365 Copilotを活用しているのか、具体的な例をいくつか紹介したいと思います。 【詳細な図や写真】ワンクリックでCopilotがメールの会話を要約(出典:著者提供)
最も人気なのは「Outlook」のCopilot
Microsoft 365 Copilotの特徴はなんと言ってもMicrosoft 365アプリに組み込まれていることです。アプリごとに比較すると、社内で最も使われているのはOutlookのCopilotでした。特にメールの要約機能はワンクリックで利用できる簡単さと、シンプルな機能であるが故の利用場面の豊富さから利用回数が多いようです。 ユーザーによっては、数カ月にわたって会話が続いているメールの内容を整理して振り返るのに役立てていたり、途中から宛先に加えられたメールの会話の要点をつかむのに役立てていたりしています。さらには、英語で届いたメールの要点を日本語で把握できるから便利なため使っているユーザーもいました。 また、メールのコーチング機能も人気がある機能です。敬語の使い方から相手に好印象を与えるための書き方など、さまざまな視点でメールの文章にアドバイスをくれます。今では当たり前のように使っているはずのメールですが、Copilotを導入して初めてメールの書き方にちょっとの不安を抱えているユーザーが少なくなかったことに気づかされました。