日比美思、芸能活動15周年で写真集 Dream5「ようかい体操第一」から10年にしみじみ 転機は俳優活動「初めて将来について考えた」
■グループ活動後は俳優の道へ 再び『蒲田行進曲』に意欲「成長した姿を見せられたら」
――2016年末にグループ活動を終了した後は俳優になります。俳優として活動する覚悟が決まった作品はありますか? 【日比】日々更新してるので「全部」と言いたいところなんですけど、やっぱりデビュー作はすごく記憶が強いですね。 ――2017年にTBS・MBS系で放送されたドラマの『マジで航海してます。』ですね。 【日比】そうです。初めて撮影現場に入って、待ち時間がたくさんあるということから知りました。それまでカメラは見てアピールするものだったのが、カメラを見ちゃいけないんだとか、回想というシーンがあるんだなとか、台本ってこうやって読むんだな、とか。全部が初めての経験で、すごく楽しかったです。 ――同じ事務所の飯豊まりえさんらが出演しています。今も連絡を取ったりは? 【日比】まりえちゃんは本当に何度もお世話になっていて。撮影の途中も「一緒に休憩しに行こうよ」と喫茶店に連れてってくれたりとか、雨が降ってきて傘を一緒にさして入らせてもらったりとか、本当にいろいろ教えてくださいました。 ――舞台もさまざま出演しています。舞台で自身が1番成長した作品は? 【日比】今年5月に出演した『蒲田行進曲』ですかね。何よりせりふが本当に多くて。「つかこうへい」というジャンルを学ばせてもらった感覚でした。舞台上でこんなにしゃべることは今までなかったです(笑)。でも、泣き叫んだりとか、自分がせりふを言って笑ってもらったりとか、その時は必死ですけど舞台上を降りてからはすごく気持ちよくて。こういう感覚が忘れられないんだなと思いました。 ――生のリアクションは違いましたか? 【日比】全然違いました。その日によって、お客さんのリアクションで全然違うものになりますし。初日から千秋楽というだけで全然違うものになるので、やっぱり生ものだなと改めて思いました。けいこも大好きなので楽しくて。みんなで作っていく感じが好きなので。けいこ場という場所で、みんな集まってストレッチしながらしゃべったりとか、みんなで同じものを食べて、夜まで同じ時間を過ごすのが好きでした。 ――『蒲田行進曲』で成長できたポイントは? 【日比】せりふの容量がすごく広がった感覚があります。あれだけしゃべることはなかなかない。日常会話でも意外としゃべらないと感じました。今まで自分のせりふを追うって、相手のせりふを追うことに必死だったけど、もうちょっと幅を広げて、せりふ全体を見られるようになったなと感じていました。本当にとんでもないせりふ量なので、せりふが1個飛んだり、かんだりは、特にけいこ場では日常茶飯事。本番ではミスなく走り切れるように、というのはあるんですけど、とにかくもう全ての人のせりふを聞いておかないといけないんです。けいこ場では、自分のせりふだけじゃなくて、最初から終わりまで人のせりふも全部しゃべれるようになっちゃいました(笑)。それぐらい、たくさん学ばせていただきました。 ――それを経て自身の目標を教えてください。 【日比】もちろんお仕事は全部ご縁だなと思う。自分の努力不足で不義理をしないように、精いっぱいの全ての役を演じ切りたいという気持ちがあります。その上で『オクトー ~感情捜査官 心野朱梨~Season2』に前作に引き続き出演させていただいて、刑事役だったんです。役職がついてる役は普段経験できないことで、すごく楽しかったので、今度も何か役職がある役でもうちょっといろんなことに挑戦してみたいなという気持ちがあります。 ――具体的には? 【日比】白衣を着てみたいですね! ――楽しさは、どんなところに? 【日比】普段言わない用語が多かったり、普段しない経験、例えば刑事モノだったら事件があって犯人がいて、という日常を過ごしてると起こり得ないことがたくさん起こるので、それが楽しかったです。 ――舞台だと? 【日比】舞台は、もう1回つかこうへい作品をやりたいですね。もう一度『蒲田行進曲』で同じ役をやりたいです。 ――本当に楽しかったんですね。 【日比】楽しかったし、今だから反省点もちょっと見えてくる。もっとこうしたかったなとか、見えてくるところがいっぱいあったので、リベンジしたいなって思います。来年か再来年に!成長した姿を見せられたらいいなと思います。 ――最後に写真集の見どころを教えてください。 【日比】15周年。こんなに長い期間を活動させていただけるのも、いつも応援してくださる皆様がいるからだと思うので、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。とにかく精いっぱい、誠心誠意、自分の仕事を一つひとつ丁寧にやっていけたらいいなと思うので、ぜひこれからも温かく見守っていただけたらと思います。この記事を読んで初めて知ってくださった方は名前だけでも覚えていただけたらうれしいなと思います! <日比美思プロフィール> 1998年9月20日生まれ、神奈川県出身。11歳(2009年)で『天才てれびくんMAX』オーディションに合格し、Dream5のメインボーカルとしてデビュー。2016年にグループ活動が終了する。その後、女優として本格的に活動を開始。2017年『マジで航海してます。』(TBS・MBS)でドラマ初出演。主な出演作品は『さくらの親子丼2』(19/THK)、『3年A組-今から皆さんは、人質です-』(19/NTV)、『オクトー ~感情捜査官 心野朱梨~』(22/YTV・NTV)、映画『町田くんの世界』(19/監督:石井裕也)、舞台『点滅する女』(23/演出:山西竜也)、『蒲田行進曲』(24/演出:こぐれ修)など。