日比美思、芸能活動15周年で写真集 Dream5「ようかい体操第一」から10年にしみじみ 転機は俳優活動「初めて将来について考えた」
■芸能活動15周年「こんなに長く活動させていただけるなんて」 転機も明かす
――話は変わりますが、今年で芸能活動15周年を迎えました。15年と聞いた今の心境を教えてください。 【日比】あっという間です。15年ってすごいですね。他人事みたいに言っちゃいましたけど(笑)。本当に、ありがたいなと思います。こんなに長く活動させていただけていることが、本当にうれしいですね。 ――デビュー時から振り返ったターニングポイントを挙げるとすると。 【日比】やっぱりグループを卒業したことが大きいターニングポイントです。9歳、10歳と本当に小さい時から活動させてもらってたので、そこで初めて自分の将来について真剣に考えたというか。それまでは本当に必死に走ってきて、後ろを見る余裕もなかったような感覚だったんですけど、そこでちゃんとようやく周りを見渡せたというか。これからどうしていきたいのかなと真剣に考えたタイミングでした。 ――デビューはオーディションです。 【日比】オーディションの時は「カメラがいっぱいあって、すごいな」とか、「いろんな人が集まっているな」「たくさん人がいて緊張するな」ぐらいの感覚でした(笑)。ここまで来られるなんて想像できてなかったですね。 ――オーディションを受けたきっかけは? 【日比】当時、歌や踊りを習いごとでさせてもらっていて。で、そこの先生と、あと親が「こういうオーディションがあるから、ちょっと参加してみようよ?」と言ってくれて。で、ビデオを回してオーディションに送りました。歌ったり、撮影されたりするのは、非日常な感覚があって、それが本当に楽しい印象でした。将来のために、という感覚はあまりなかった気がしますね。 ――いざテレビに映る自分を見ていかがでしたか? 【日比】不思議な感覚でした。自分を見ることが、あまりなかったので、なんか初めて自分を客観的に見た瞬間っていうか…。こんなふうに映ってるんだなとか、グリーンバックでの撮影で背景が全部緑だったのにすごい賑やかな背景になってるな、とか不思議で。もう毎日楽しかったです。 ――Dream5で忘れられないのが、2014年の「ようかい体操第一」です。一大ブームとなったアニメ『妖怪ウォッチ』のエンディングテーマとして大人気となりました。 【日比】そうですね。ここまで爆発的な人気になるとは思っていなかったです。曲の撮影も何かの撮影が終わった後に「この曲も一緒に出すので撮っておきましょう」と言って撮ったんです。一点カメラで撮ったものが、まさかここまでたくさんの方に聞いていただけるなんて思っていなかったので、びっくりしました。再生回数が1億回以上も再生されるとは思ってもいなかったので、何個ものカメラで撮っておけばよかったですね(笑)。 ――NHK『紅白歌合戦』にも出られました。目まぐるしい日々だったと思いますが、記憶として残っているのは? 【日比】こんなにたくさんの方に曲を聞いていただけてるっていうのを後から徐々に知っていく感覚というか…。友だちや親とか、おばあちゃんが「見たよ」と言ってくれるのを聞いて、すごい流れの中に私はいるのかもしれないと感じました。喜びというよりも、着いていくことに必死でした。 ――戸惑いの方が大きかったんですね。 【日比】そうですね。もちろんすごくうれしかったですけど、それよりも「すごい経験を今私はしているんじゃないか」と驚く感じで。とにかく必死でした。 ――『紅白歌合戦』の思い出は? 【日比】全てがキラキラしてて、目まぐるしくて、あまり記憶には残ってないかもしれないです(笑)。でも後で家族が録画してくれていた映像を見て感動しました。本当にたくさんの素晴らしい方に囲まれて。デビュー当時に「紅白に出演したいです」と子どもたちがしゃべって、それを大人が温かい目で見て「出れたらいいね!」と言ってくれていた。それが本当にかなったんだな、と。出て感動でした。でも、当時は年齢的に最後まで出演することができなくて。途中で仕事で泊まっていたホテルに帰ったんです。それで1人でコンビニのそばを食べて年越しを迎えたのは寂しかったなって思いました(笑)。地元の友だちから「おめでとう!見たよ!」と動画が送られてきて、うれしいけど切ないな、みたいな(笑)。 ――それでも『紅白』に出演するのは親孝行になったかと思います。 【日比】本当に喜んでくれました。たぶん、おばあちゃんは今でも見返してて(笑)。本当に、ありがたい経験です。