14年ぶり日本開催で“地の利”も「有利に働く」 10月『アジアアマ』出場の中野麟太朗らに“歴代覇者”がエール
10月3~6日に開催される「アジア太平洋アマチュアゴルフ選手権」のリモート記者会見が、17日行われた。今年は霞が関CCで開かれた2010年以来、14年ぶり2度目の日本開催で、静岡県の太平洋クラブ御殿場コースが舞台になる。 初々しい! アジアアマ初制覇時の松山英樹【写真】 会見には日本ゴルフ協会(JGA)の山中博史専務執行役/チーフエグゼクティブ、コースの韓俊代表取締役社長に加え、18年大会覇者の金谷拓実、そして今年の出場者のひとり、中野麟太朗(早大3年)が出席した。 アジア各国から120名が出場する今大会で、日本勢は最多となる10名がタイトル奪取に挑む。大会優勝者は来年の「マスターズ」、「全英オープン」の出場権も与えられるとあって、アマチュア選手にとってはここが秋の大一番になる。過去には松山英樹(10、11年)、金谷、そして中島啓太(21年)が、ここからメジャーの道を切り開いた。 中野は、「日本代表として(JGAが選出する)ナショナルチームのウェアを着て出られるのは誇り。アジアアマで勝ってマスターズに出ることがずっと目標だった。優勝目指して全力でプレーしたい」と意気込む。ロイヤル・メルボルンGC(オーストラリア)で行われた昨年大会は28位に終わり「苦い思いをした」と振り返る。そのリベンジを目論んでいる。 過去3度出場している金谷は、後輩たちを応援する。最も印象に残っている大会として優勝年を挙げた金谷は、「今、世界で活躍している選手たちと優勝争いをして、優勝してマスターズや全英に出場するチャンスをもらえた。プロになるうえで必要なものをたくさん経験させてもらった。(米国ツアーなどで活躍する)ミンウー・リーらが同年代で、アジアアマを通じて競い合ったり、友達になったりして今でも会場で当時の話もする」など、その意義を話す。 今年は日本開催とあって、なにより“地の利”が大きい。すでに何度も回っている中野も、「コースマネジメントではかなり進んでいるほうだと思っています」と自信を示す。同コースは男子の「三井住友VISA太平洋マスターズ」の舞台としても知られる。そして19年にそこでアマチュア優勝を成し遂げている金谷は、「海外の選手が、あのグリーンスピードに合わせるのは難しいと思うし、そこは日本選手に有利に働くと思う。みんなとにかく頑張ってほしい」と、アドバンテージを強調した。 山中氏は、「マスターズ、全英に出場できるというのが、選手たちの“何が何でも勝ちたいというモチベーション”になっている。10名のうち4名が(JGAの)ナショナルチームで中野選手もそのひとり。日本の選手に活躍してもらいたいと強く願っている」と、選手たちを鼓舞。10名の若者たちは、将来につながる大きな経験を、母国で積み上げることになりそうだ。 【出場を予定する日本勢10人】 福住修 古瀬幸一朗 小林翔音 丸尾怜央 松井琳空海 本大志 中野麟太朗 佐藤快斗 隅内雅人 豊島豊