“カカオショック”がバレンタインデーを直撃 天候不順による不作と歴史的な円安でこの2年間で4倍以上に
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松の内が明けたばかりですが、来月のバレンタインデーに向けた動きが早くも出ています。ただ、カカオ高騰で例年とはだいぶ様子が違うようです。 都内の百貨店で開かれた「バレンタイン」の商品発表会。色とりどりのショコラが並び、中には日本にはお店のない海外の有名パティシエが作った限定チョコも。ところが、今年目立ったのは… 記者 「チョコレートそのものだけではなく、チョコを使ったカレーや焼き立てのクッキーもあります」 チョコではなく、「焼き菓子」などの売り場を去年より3割増やしたといいます。一体、どうしてなのでしょうか。 ファミー バイ ミホ サトウ 佐藤美歩さん 「もう見たことのない値上げ幅で、一番値上げしたチョコレートは“和牛(価格)のレベル”になっている。今回は半分を『焼き菓子』にした」 変更の背景にあるのは天候不順による不作と歴史的な円安による“カカオショック”。カカオの市場価格はおととしから上昇し、この2年間で4倍以上に跳ね上がっているのです。 それはチョコの価格にも直結するため、調査会社によると、バレンタインチョコ1粒あたりの平均価格は400円目前まで値上がりが続いています。 「高すぎ~。本当に仲がいい子だけにあげる」 「本命がいれば本命に渡したいから、義理は“切る”かもしれない。クッキーとかマシュマロとかにするかも」 こちらの百貨店でもチョコ価格は平均10%の値上がり。このため、ラインアップには輸送コストを抑えられる国内ブランドを強化しました。 高島屋 バレンタインバイヤー歴10年 松宮香織さん 「時代とともに商品ラインアップも変化している。(価格が)上がっていく状況は引き続きだと思う。少しでも対策しつつ、美味しいショコラを届けられれば」 もはや“愛の告白”のツールでも、義理で配るものでもなくなりつつあるバレンタインチョコ。 値上がりの今年、皆さんは誰に何を贈りますか?
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