ラリーを安全、円滑に進めるために大切なコミュニケーション能力【梅本まどかのラリー日記003】
ラリーの魅力ってなに?
皆さん、ラリーの魅力ってなんだと思いますか? よく言われるのが、公道を駆け抜けていく迫力。観客との近さ。どんな道、環境でもアタックしていくところ…などがあげられています。 開催地域の公道を走る事から、リエゾン(移動区間)ではその土地のルールに従い走行し、SS(スペシャルステージ)ではアタックする。レースとは違う魅力が詰まっているのです! ラリーを始めて私が1番感じたことは、ラリーをやっている人のコミュニケーション能力の高さです。 レースでも、トップの方はエンジニアさんに伝える能力が優れている、しっかり自分の言葉で伝えられないとマシン作りができない!と言われていますが、ラリーもこの部分では同じです。
サービス時間を短縮できるのもコミュニケーション能力
ラリーは、サービスという、メカニックさんがマシンに触れられる時間も決まっているので(しかもサービスパーク内のみ)、トラブルがあった時はもちろん、何か変化があればサービスパークへ戻る前に、コ・ドライバーは整備して欲しい内容をチームに連絡しなければならないのです。 サービスパークに着いてから整備することを決めたり、伝えていては時間内に整備が終わらないこともあるため、迷っていることがない場合は、サービスパークに入る前に連絡を済ませ、その準備をしてもらってからサービスに入る、という流れなのです。 こうしたチームとの連携をとるためにもコミュニケーション能力は必要ですが、他の部分でも実は大切なのです。 サーキットで行なうレースと違ってコース図がわかっており、覚えて周回するわけではなく、レッキと言われる2回の下見走行でしかアタックする道を走ることができません。 また、覚えきることも難しいために「ペースノート」というものがあるのです。 例えば、前日に雨が降っていたらだんだん路面は乾いていきます。そういった状況や危ない箇所など、自分たちでももちろんレッキ中に確認するのですが、ライバルたちとの会話から再確認できる事もあります。 クラスが同じだとライバルですが、そうでない時はお互いに「あの場所が危なかったね」という時もありますし、ライバルでも実際に車両に傷があったり何かトラブルが起きた時は、レッキの時と状況が変わっている可能性もあるので、「なにがあったのか」など、余裕がある時は聞きにいったりもします。
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