巨人・坂本勇人、セ界新187度目猛打…「1度目」を許した元102勝右腕がその「すごさ」を語る
◆JERA セ・リーグ 広島4―3巨人(18日・マツダスタジアム) 巨人・坂本勇人がセ・リーグ新記録となる通算187度目の猛打賞を記録した。プロ初の猛打賞は2年目の08年4月18日・広島戦(巨人5〇1、広島市民)で、現在は巨人の2軍投手コーチを務める大竹寛氏(40)から。左安、右安、中安と広角に打ち分けられた。14年には巨人にFA移籍し、チームメートとしても見てきた同コーチが、その「すごさ」を語った。(取材・構成=内田 拓希) 【動画】坂本勇人の打撃練習 05年から3年連続規定投球回をクリアし、08年に初の開幕投手を務めた大竹コーチ。初対戦の坂本に3安打を浴びた当時を振り返った。 「ひょろっとして、線が細い若い選手で『抑えられるかな』くらいの感じで行ったと思うんですけど、打たれました。あれ?って思ったのは覚えています」 坂本との対戦成績は46打数18安打で打率3割9分1厘。鋭いシュートを武器に通算102勝を積み上げた大竹コーチは「打者・坂本」をどう見ていたのか。 「内角のシュートは普通、右打者だとファウルで追い込めるイメージなんですけど、勇人は懐が深くてさばくのがうまい。リーチが長いから、外のスライダーも拾われる。対戦したくない打者でした。その3安打が全てを象徴していて運の尽きでしたね(笑い)」。 14年に巨人へFA移籍。チームメートとなった「キャプテン・坂本」の姿に頼もしさを感じていたという。 「巨人を背負って立つ選手なんだなっていうのは、より強く実感しましたね。いつでもちゃんと来て準備するし、立派だなと思ってました。僕がカープから来た時も気さくに話しかけてくれて、時には『しっかりしてくださいよ』って。年は関係なく、そういう優しさ、気配りができる選手」 現役時代に敵、味方として坂本を見ていたからこそ、コーチとして巨人を支える今、その存在の大きさに感謝を感じている。 「一挙手一投足が若手のお手本になる。体がきついところもあるかもしれない中で、まだトップでできているのがケアのたまもの。これからも巨人を引っ張っていってもらいたいです」
報知新聞社