田中将大「去就」に韓国メディアが注目 晩年の松坂大輔と重なるが...同じ道を歩めるか
韓国スポーツメディア「スポーツ朝鮮」(ウェブ版)が2024年12月5日、楽天を退団した田中将大投手(36)の特集記事を公開した。 【動画】楽天最後となる田中のマウンド ■球団は年俸2億6000万円から減額制限を超える年俸を提示 韓国では野球人気が高く、大リーグのニューヨーク・ヤンキースで活躍した田中の去就が注目されている。 田中は20年オフにヤンキースを退団して古巣楽天に復帰。21年シーズンは4勝9敗。22年シーズンも9勝12敗と負け越し、23年シーズンは7勝11敗だった。 24年シーズンは、23年10月に受けた「右肘関節鏡視下クリーニング術」の影響で、1軍での登板は9月28日のオリックス戦1試合のみだった。 スポーツ紙の報道によると、今オフに球団と残留に向けての交渉を行い、今シーズンの年俸2億6000万円(金額は推定)から減額制限(1億円超えは40%)を超える年俸を提示されたという。 田中は11月24日にユーチューブを更新し、楽天と来シーズン契約を結ばないことを発表。動画の中で「来季はどこでプレーするのかまだ何も分からない状態だが、今はいいコンディションで、いいトレーニングを積むことができている」などと語り、現役続行の意思を示した。
「田中将大を見ると松坂大輔を思い出す」
このような状況の中、「スポーツ朝鮮」は、「関心を見せたチームも消極的な姿勢...『197勝』田中将大、松坂大輔の道を行くことができるか」とのタイトルで記事を公開した。 記事では、元大リーガーの松坂大輔氏(44)の晩年を田中と重ね合わせ、両者の経歴などを比較した。 松坂氏は、06年オフにポスティングシステムを利用して西武からボストン・レッドソックスに移籍。13年にニューヨーク・メッツに移籍し、14年シーズン終了後にフリーエージェント(FA)になった。 14年オフにソフトバンクに移籍し、その後、中日、西武と渡り歩き21年に現役引退した。 同メディアは「田中将大を見ると松坂大輔を思い出す。田中は、紆余曲折を経てハッピーエンドに終わった松坂の道を歩むことができるのだろうか」とし、「当初、田中に関心を示したチームが積極的に出てこない」と報じた。 スポーツ紙の報道によると、移籍先の候補に挙がっていたヤクルトは、田中獲得を見送る方針を固めたという。他の球団も田中に関しては静観しており、取り巻く状況は厳しい。 「スポーツ朝鮮」の記事は「田中が引退の気路に立った」と締めくくった。