オスカーW受賞 「日本男児として…」宮﨑駿監督の喜び方 「ゴジラ」監督は若手へエール どう評価?【#みんなのギモン】
■高いアート性、全編手描きも評価か
富田解説委員 「本当かっこいいですよね。ここからは、評価されたポイントについて考えます。今回名だたる作品がノミネートされる中で、(受賞した)2つの作品が具体的にどういうところが評価されたのでしょうか。映画ライターの、よしひろまさみちさんに聞きました」 「まずは『君たちはどう生きるか』。見た人なら分かると思いますが、これまでのジブリ作品とはちょっと違って、見る側に解釈を委ねるような、ちょっと考えさせてくれるシーンが連続します」 「こうした、ちょっと難しいシーンも含めたストーリー全体が宮﨑監督の世界観を表していて、アート性が高いと評価されたのではないかということです」 「さらにCGが主流となっている中で全編手描きであることも評価されたのでは、と分析していました」 河出アナウンサー 「刈川さんと映画を見てすぐ感想を言い合ったんですけど、捉え方が所々で違うなと感じていて、まるで、自分がどう感じるかによってどう生きてきたかと問われているような感覚があったように思います」 富田解説委員 「確かに、これまでのジブリ作品とはちょっと違う楽しみ方ができる仕上がりになっていますよね」
■VFX「昼の場面」の臨場感と低予算
富田解説委員 「続いて『ゴジラ-1.0』について。よしひろさんによると、VFXは画面が暗い方が粗さが目立たないため夜のシーンが多いそうです。しかしこの作品は明るい昼間のシーンでも、まるでその場にいるような感覚を作り出せたという点が評価されたのでは、といいます」 「よしひろさんが以前、山崎監督に聞いたところ、『若いクリエーターにやりたい放題やらせたから』と言っていたそうです」 「しかも、視覚効果賞はこれまで制作費100億円以上をかけた作品が多かったのですが、『ゴジラ-1.0』は10分の1以下で、非常に低予算で高いクオリティーを実現しているということです」 鈴江アナウンサー 「10分の1ですか。すごい!」 富田解説委員 「海外でも日本の映画が盛り上がるきっかけになるといいと思います」 (2024年3月11日午後4時半ごろ放送 news every.「#みんなのギモン」より)
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