【ニューモデル】2024年ヤマハのスポーツボートは、1.9リッターエンジン搭載モデルが登場! 「275SD」「255XD」には、横移動できる「DRiVE X(ドライブエックス)」を採用
フラッグシップモデル「275 SD」試乗
「スポーツボート」が、他のプレジャーボートと大きく違う点は、水上バイクと同じ「ジェット推進」で走行すること。 ジェット推進のボートは、船底より下にプロペラなどの突起物がないため、船外機艇やスターンドライブ艇と比べ、浅い水域を走行できることも、特徴のひとつだ。 フラッグシップモデルである「275 SD」は、水上バイクの「SVHOシリーズ」で 定評のある「1.8L SUPER VORTEX HIGH OUTPUT ENGINE」を2基 採用。「ジェット推進」らしい、切れ味のある加速性能が体感できる。最大定員13人のボートだが、今回の試乗では5人乗った状態で走り出した。
加速性能の良さはもちろんだが、私が一番感心したのは、「ラグジュアリーな乗り味」である。 誉め言葉としての「ヤマハらしさ満点」の柔らかな船体の動きであった。 フルスロットルでの最高速は「時速82km」と申し分ない。この日は水面が少し荒れていたので、平水面だったらもっとスピードが出ていたと思う。 ハンドルを切るとクイックに反応してくれるが、同乗者が大きく揺さぶられることがない。 あくまで「快適性」を重視したハル設計によるものだろう。 水上バイクに慣れた取材班にしてみたら、ボートでありながら“水上バイクに乗っているようなエンジン音”に、妙に安心した。 「275 SDX」は、スポーツボートの最高峰クラスとメーカーが謳うだけあって、俊敏さは残しながら、ラグジュアリーな走りが非常に面白かった。
初心者でも、桟橋への離着岸が簡単にできる「DRiVE X(ドライブ エックス)制御システム」
「275 SD」の特筆すべき点は、ステアリングから手を離さず、ボタンひとつで「横移動」できる「DRiVEX(ドライブ エックス)制御システム」の存在である。 これは、2022年モデルで好評だった、ヤマハ独自のパドルコントロールシステム「DRiVE(ドライブ)」を進化させたものである。 第一世代である「DRiVE」のパドルでの前進/後進機能に加え、「DRiVE X」では「横移動」だけでなく、「その場回頭」「桟橋に艇体を押しつけて停止する(ドック ホールド)」ことも可能としている。 これは、ボートに慣れていないビギナーにとって、「救世主」ともいえる存在だ。
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