夏休み前のある朝、突然「学校に行かない」と言い出した小3息子…2学期に先生が告白「不登校のまさかの原因」
消極的な子ども
「道(レール)を与えすぎた」 ・息子が何かできなかったり、困っていたりすると、すぐ手を差し伸べる ・外で息子が近所の人に黙り込むとすぐこっちが答える ・息子が困りそうなことを先回りして教えてしまう ・不登校に関しても、こちらから対策を与えるばかり 僕たち夫婦は、息子に自分で考えさせる余地を与えていなかった。 「これからは、小さなことからでいいので、自分で考え、行動させるようにしてください」一つの方向性が決まった瞬間でした。今日からは、息子に自分の頭で考えさせよう。しかし、なかなかうまくいきませんでした。頭ではわかっていても、ついつい手を差し伸べてしまうのです。 ある日、担任の先生がやってきました。そして息子にたずねました。「今日は、何をしていたの?」「……。」すると、すかさず2秒くらいで僕が、「宿題やってたやん」と答えてしまいました。そのとき、あっ!と、またやってしまったと、だまっていればいいのに、聞かれているのは息子なのに、ついつい代わりに答えてしまう。意識していてもこれです。 また、別の日、お風呂に入っているときのことです。「明日はどうする?」「……。」2秒くらいでまた僕が、「朝から無理やったら、3時間目からでもいい。体育はある? あったら体育だけでもいい。なんやったら5時間目からでもいいで」すぐ提案。早口でまくしたてる。いかん。これでは、子どもの考える余地がない。だまれ! 口をふさげ! 今までを振り返ると、僕には聞く力が欠けていることがわかってきました。 ・すぐ答えを求める ・答えないと別案を出す 僕がやることはただ一つでした。それは、待つこと。息子が答えるのをただ待つ。それだけでした。 そこから徐々に、息子は変わりました。最初は沈黙が長かったのですが、だんだん短くなりました。一番変わったのは、表情がよくなったことです。消極的で、自分では何も決められなかった息子は、その後、自分で学校へ行くことを決め、今では元気に登校しています。消極的なのではなく、僕たちがそうさせていたのです。今は、自分のことや学校での出来事をよく話します。僕は、その話をうんうんと聞くだけです。 僕が息子の不登校の件から学んだことは、たくさんありました。それは普段から子どもの話に耳を傾け、聞くことに徹し、ジャッジしない。また、話だけではなく、行動もそうです。すぐこちらから手を差し伸べない。必ず、自分で考える余地を与える。そして、その判断を受け入れる。親子一緒に学ぶことのできた出来事でした。 【まとめ】 ・子どもが決めるまで待つ ・子どもの話はすべて受け入れる ぞう先生