トレード報道が過熱しているジミー・バトラーを巡り、ヒートの球団社長が声明を発表
12月27日(現地時間26日、日付は以下同)、マイアミ・ヒートの球団運営責任者を務めるパット・ライリーはヒートの公式SNSを通じて声明を発表した。内容は以下の通り。 「通常であれば、噂に対して私たちがコメントするようなことはありません。しかし、現在飛び交っている憶測がチームに対して混乱を招いており、選手やコーチに対してフェアではない状況になっています。ついては、次のことを明確にお伝えします。“私たちはジミー・バトラーをトレードしません。”」 バトラーを巡るトレードの噂は、12月11日に現地メディア『ESPN』のシャムズ・シャラニア記者による報道に端を発した。当時の内容は、「ヒートはふさわしいパッケージであればバトラーのトレードに前向き」というものに加え「バトラーの代理人を務めるバーニー・リーによれば、ダラス・マーベリックス、ヒューストン・ロケッツ、ゴールデンステイト・ウォリアーズ、フェニックス・サンズに対してバトラーはオープンな姿勢である」という記事だった。 この報道に対して、バトラーの代理人はX(旧Twitter)で「こんなものはすべて捏造だ」とトレードの可能性を完全否定している。一方、代理人のこの反応に対して、シャラニア記者が「自分の報道を1,000パーセント支持している」「私は正しい真実を報じている」と真っ向から反論した。さらに、バトラー自身も「こういう話が出ることはいいことだと思う」と報道を否定しなかったことで、噂がヒートアップした。 26日には、シャラニア記者が「2月7日のトレード期限を待たずにバトラーがトレードを望んでいる」との報道を発表。さらに、現地メディア『マイアミ・ヘラルド』は、「ライリーがトレードの噂を否定しないため、バトラーが球団にがっかりしている」「バトラーがライリー宅で行われたクリスマスパーティーに欠席」とライリーの名前を出して報道に加勢した。 ライリーは今シーズン、ヒートの一員として30年目の節目を迎えている。そんな中で、チームの大黒柱を巡る報道にとうとう自身の名前まで出たため、球団社長として黙っていられなかったのだろう。 ヒートは現在、14勝13敗でイースタンカンファレンス6位につけている(26日終了時点)。ライリーの声明をきっかけに団結を強くし、勝利に繋げてほしいところだ。
BASKETBALL KING