【広島】育成2位、敦賀気比の竹下海斗投手に指名あいさつ 同じ福井県出身…玉村昇悟をほうふつさせる左腕
広島は8日、育成ドラフト2位指名した敦賀気比高・竹下海斗投手(18)に指名あいさつを行った。高山、尾形両スカウトが福井県敦賀市の同校を訪問。担当の高山スカウトが「持ち味は打者との駆け引きをしながらゲームをつくれる力。まず体づくりをしてもらって、とはいえ1年目から違いを見せてほしい投手」と評価を語り、育成指名ながら「早く出て来る存在だと思っている」と早い段階での1軍デビューに期待を寄せた。 180センチ、76キロと細身の左腕。広島が買った投球センスの良さだ。ただ、大舞台ではチラッと見せただけで終わった。チーム内のインフルまん延直後だった今春センバツは明豊に初戦敗退。竹下は8回まで無失点と好投したものの、援護がなかった。夏は福井の決勝戦で敗れた。 ストレートは141~2キロ。打者との「駆け引き」で効果を発揮するのがチェンジアップだ。高校に入ってから覚えたこの変化球は「連投になることもあるので、チェンジアップで打者のタイミングをずらして打たせたりできれば負担を減らせる」と先発完投を支える武器になった。 同じ福井県出身の左腕でイメージが重なるのが、丹生高からドラフト6位で入団した玉村昇悟投手(23)だ。下位指名ながら2年目だった2021年には4勝するなど5年目の今季までに15勝を挙げ、266イニングを投げた。同学年の投手にはオリックス・宮城、ロッテ・佐々木という大物がいるが、玉村の勝利数、イニングは2人に次ぐ数字となっている。 玉村の投球の軸はキレのある速球とチェンジアップ。玉村も担当した高山スカウトから「早く出て来る」と見込まれている竹下は「打者から真っすぐとチェンジアップの見分けがつかないような投球が持ち味だと思っている。真っすぐを速く見せられるし、スピードが出るようになればもっと効果的になる」と持ち味を磨いていくつもりだ。
中日スポーツ