【自律神経が整う生活って?】LEE100人隊が2週間続けてみたらこうなった!
“規則正しい生活”が大事っていうけれど… 自律神経が本当に整う食事・睡眠・運動とは?
気候などの外的要因やストレスなどの内的要因に負けない、自律神経の土台を育む具体的なポイントを姫野先生に教わります。
教えてくれたのは
●姫野友美先生 TOMOMI HIMENO ⼼療内科医・医学博⼠ ひめのともみクリニック(東京・品川)院長。日本薬科大学教授。女性の立場に立った診療が多くの女性患者に支持される。『心療内科に行く前に食事を変えなさい』(青春出版社)ほか著書多数。
\ 食事 / 自律神経を乱す大きな要因は栄養素不足! たんぱく質、ビタミン、ミネラルを十分にとって
▶まずは朝食でたんぱく質20gをとることを心がけて。ビタミンやミネラルはサプリでも 「神経をスムーズに働かせるには、情報の受け渡し役である神経伝達物質がきちんと作られることがカギ。神経伝達物質の合成には鉄やマグネシウム、カルシウムなどのミネラルが不可欠で、これらはたんぱく質と結びついて体に吸収されるため、たんぱく質を十分にとることが重要です。特に朝食で十分なたんぱく質をとることで神経伝達物質がきちんと作られ、神経がスムーズに働き、意思決定が早くなる、パフォーマンスが上がるなどの研究報告も。体重×0.4gが理想で、50㎏の人ならたんぱく質20g(卵1個で約6.5g)を目標に。食事から十分な量をとるのが難しい場合は、サプリメントを活用するのも手です」(姫野友美先生) ▶肥満は自律神経の大敵! 甘いものや夜の炭水化物は控えめに 「内臓に脂肪がつくと、そこから血圧を上げたり糖代謝を悪くしたりするさまざまな“悪玉ホルモン”が出て、自律神経の働きも乱します。また、スイーツや炭水化物など糖質の多いものは血糖値を急上昇・急降下させ、交感神経を優位にしてアドレナリンを放出。これも交感神経を乱す一因です。おやつはできるだけ甘くないものを選び、夜の炭水化物は量を控えるといいですね」(姫野友美先生) ▶神経伝達を助けるのはDHAを含む油! 卵や大豆を食べよう 「神経伝達物質のひとつであるアセチルコリンは、大豆や卵などに含まれるレシチンという油を原料にして作られます。また、スムーズに情報伝達するには神経をくるむ鞘(さや)が健やかであることが大事で、鞘の原料となるのも油。レシチンを多く含む大豆や卵を積極的に食べ、DHAを含むアマニ油などをこまめにとれるよう、テーブルオイルなどで取り入れてみるのもおすすめです」(姫野友美先生)