築22年、2LDKマンションがホテルのように大変身! シニア世代がリノベーションで手に入れた、理想の暮らし
光の陰影や奥行き感が味わいある空間を演出
いずれも光を引き込むような豊かな質感があり、また光の当たり方で微妙に表情を変えます。照明計画も光の拡散が少なく下を直線的に照らす集光タイプのダウンライトをメインに間接照明を組み合わせ、陰影が奥行きを演出する味わいある空間をつくり上げました。 さらにその空間の仕上げとして、硬質でクールなインテリアにカーペットのウールやソファのファブリックの優しい風合い、さらに革や陶器など豊かな表情を備えた小物を合わせて全体のバランスをとりました。
チーム一丸となって取り組むことで叶った“ホテルライク以上”の空間
「トレイルヘッズに建築家の大嶋さんが最初から加わり、さらにお施主さまも、単に要望を伝えて提案を待つというのではなく、プロジェクトチームの一員として議論に加わり、一緒に検討するという取り組みでした。これが完成度が高く、最終的にお施主さまに納得いただける空間をつくり上げることにつながったと思います」と櫻井さん。 関係するスタッフが1つのチームになれば、足し算ではなく掛け算になる──インテリアから照明計画まで調和のとれた美しい空間がそのことを改めて教えてくれます。 そして、その空間は単にホテルのよう、といった最大公約数的な美しさだけでなく、多角的に住み手の心地よさを追求した思いやりにあふれていました。 (ML266号掲載)