築22年、2LDKマンションがホテルのように大変身! シニア世代がリノベーションで手に入れた、理想の暮らし
大きな2面の開口部から豊かな光が差し込む築22年のマンション。間取りは大きく変えずすっきりと整えたうえで、インテリアも同時に吟味。内外の光に映える素材を巧みに組み合わせ、柔らかで上質な空間が生まれました。 【写真でチェック】Before→After!築22年のマンションが…?
デザインディレクターと建築家のコラボレーション
リノベーションの舞台は都会のビル群の向こうに山並みを見晴らす眺望が特徴の高層マンション。築22年を経過していますが、その魅力は少しも変わっていません。 オーナーはシニア世代のご夫妻で、くつろぎのあるゆったりとした時間を過ごすために、リノベーションを前提に購入。大人が心地よく過ごすホテルライクでシンプルな空間を期待して、空間プロデュースを手掛けるトレイルヘッズの櫻井雅之さんに依頼。櫻井さんがチームを組む建築設計事務所スナークの建築家、大嶋 励さんに声を掛けて、共同で設計デザインにあたりました。 「私がリノベーションプロジェクトの全体のマネジメントとデザインのディレクション、さらに家具や小物の選定を担当し、大嶋さんに全体設計をお願いしました。といっても、私がデザインしたものを大嶋さんにトスするというのではありません。これまでもそうですが、お施主さまとの打ち合わせにも最初から加わってもらって、コンセプトづくりからチームとして進めました。 このスタイルで進めたプロジェクトは数も多く、今回もいいシナジーが生まれたと思っています」と櫻井さん。 ご夫妻からはそれぞれの個室、ゆったりとしたLDK、オープンスタイルのキッチン、ゆとりのあるバスルームといった要望はありましたが、いずれも従来の2LDKの間取りを大きく変える必要はありませんでした。最も大切にしたのは、ご夫妻が心豊かに過ごせる空間の仕上がりでした。
ノイズのない空間が繊細な素材の組み合わせを際立たせる
「コーナーに確保された2面の大開口からたっぷりと光が入ります。この光を受けてテクスチャーがひときわ美しく浮かび上がるような素材を使いたいと思いました」と大嶋さん。 壁は左官材料のモールテックスを採用、造作したキッチンカウンターには鉱物性の左官材料であるビールストーン、収納扉や室内の壁の一部にはサクラを選択しました。