【京都、大人の居酒屋】誰かに教えたくなる!酒好きのための立ち飲み屋へ
京都生まれ、京都育ちの食いしん坊、京都でおいしいものに出合いたければ、この人に聞けばハズレなし!そんなアマジュンこと天野準子の絶品満腹口福アドレス。10月はひとり旅や出張帰りにもぴったりな新しい酒場を紹介。 【京都、大人の居酒屋】お酒が進むアテも豊富(写真)
五条「STANDING OVATION」
京都には昔から酒場が集合した“会館”と名付けられた建物があり、そこで飲むことを“酒場飲み”と呼ぶほど親しまれている。 今回紹介する「STANDING OVATION(スタンディングオベーション)」は今年2月に誕生した「湯浅会館」内にあり。飲食店のテナントが入った建物というと大きなビルを想像するが、“会館”は木造建築の町家内を分割して飲食店が入っていることが多く、「湯浅会館」も大正6年に建った湯浅さんの屋敷を利用。現在、6店舗の飲食店が営業している。
「STANDING OVATION」は、「湯浅会館」の近くにある「ハシヤとナカセ」の2号店として今年5月にオープンした。「ハシヤとナカセ」は、イタリア料理店でみっちり腕を磨いた料理人・端谷さんとサービス担当の中世さんによる居酒屋で、ボーダレスな料理と気取らない雰囲気で愛されているが、「STANDING OVATION」はよりカジュアルに。立ち飲みオンリーで、お酒に合うひねりの利いた料理を提供している。
「ラム焼売」や「鰻とゴルゴンゾーラとお米の春巻き」など、イタリア料理出身ながら、和・洋・中・アジアをミックス。どの料理も小ポーションで、一人飲みにもうれしい限りだ。
さらに、カウンター内に炭火の焼き場を設け、「藁焼き鰹」や「肉詰め椎茸」など、立ち飲み店では珍しい炭火焼き料理をいただくことができる。 「“お酒好き”の“お酒好き”による“お酒好き”のための立ち飲み屋」をコンセプトにしていて、ソフトドリンクがないメニュー表にもその意思が伝わってくる。アルコールは種類豊富にそろい、「立ち飲みなので高くならないようにがんばっています」と、ナチュラルワインもグラス¥600~楽しめる。