【陸上】「シーズンはじめのレースとして良い走りができた」塩尻和也が5000m日本人トップ 五輪選考会に向け好調アピール/金栗記念
◇金栗記念選抜陸上中長距離大会2024(4月13日/熊本・えがお健康スタジアム) 日本グランプリシリーズ開幕戦の金栗記念が行われ、男子5000mでは10000m日本記録保持者の塩尻和也(富士通)が13分24分57秒で日本人トップの7位に入った。 金栗記念の結果をcheck! 塩尻は「3000mくらいまでは集団の後方につけていった」という言葉どおり、中盤は日本人集団の後ろで待機。3000mを8分02秒で通過すると、一気にポジションを上げ70mほど先にいたケニア人選手が形成するトップ集団を追いかけ始める。 3000mから4000mまでの1000mを2分42秒にペースアップし、一時は先頭との差を30m差にまで縮めていった。最後はスパートを仕掛けたトップ集団がスピードを上げたため、逆転までには至らなかったものの、「シーズンはじめのレースとして良い走りができた」(塩尻)と納得の表情を見せた。 昨年12月の日本選手権10000mで27分09秒80の日本新記録で優勝した塩尻。目標とするパリ五輪出場には標準記録(27分00秒00)の突破か、ワールドランキングで上位に入る必要がある。3月には米国で行われたThe TENに出場したものの、途中棄権。コンディション面で心配されたが、この日のレースはその不安を払拭するものだった。 パリ五輪の選考会となる5月3日の日本選手権10000mに向けては「時期を考えると、タイムは難しいかもしれませんが、上位に入って、ポイント的にも上積みができればと思っています」と話しており、ターゲットとするパリ五輪での入賞に向けて、1歩前進するレースとなった。
月陸編集部