政策金利引き上げで生活どうなる?物価高や住宅ローンは?専門家が試算…日本の選択肢は「円安か金利引き上げ?」 片山記者解説【news23】
23ジャーナリスト 片山さん: 預金金利が上がるので、その分お得になるというのもありますが、実際には物価って2~3%の勢いで上がっています。 それに対して、PayPay銀行の場合は特別ですが、大体0.3%とか0.1%が多いので、正直、預金で預けていても物価が上がってしまえば預金としては目減りしてしまいます。 トラウデン直美さん: 安心してはいられないのかなと思いつつ、でも物価が少し落ち着くならそれはいいことなのかなと…円安の方が、日本全体の経済としてみたらプラスマイナスどちらになるのでしょうか? 23ジャーナリスト 片山薫さん: 難しいですね。一定程度、特に輸出企業にとっては円安はプラスになるので海外に物を売りやすくなったり、海外での収益が増えていったりします。 けれど、あまり進むと物価高がどんどん進んでしまうので、まさに円安なのか、金利を上げるのかという非常に難しい選択をいま迫られています。 ■利上げの判断は?日銀が発表 小川キャスター: 実際に利上げが行われるのかどうか、いかがですか? 23ジャーナリスト 片山薫さん: 市場で金利がどうなるかを見ている人たちの見方としては、「19日の利上げは見送られるのではないか」という方が多い予想になっています。ただ注意するべきなのが今、為替は153円台後半ですが、先ほど154円台まで行きました。これは利上げをしないと、それだけ円安がどんどん進んでしまう恐れがあります。 これを日銀が食い止めるかどうかと言うと、今は食い止め時なんじゃないかと私は個人的には思っています。日銀の利上げというのも、委員の中では意見は割れていると思いますが、やってもいいタイミングなんじゃないかなと個人的には思っています。 藤森祥平キャスター: 年末年始に、円安がさらに進む可能性があるわけですね。 みずほ銀行のチーフマーケット・エコノミストの唐鎌大輔さんによると、「日本は、円安か金利上昇のどちらかを選ばないといけない」ということです。