古巣相手に天王山で敗戦直後、SWHレディース西宮・四井沙樹が“強がり”ではなく貫いた「楽しんだら、勝つ」という信念【インタビュー|女子Fリーグ】
浦安戦の負けは悲観することではない
──レギュラーシーズン最終節を振り返っていかがですか? 正直、勝てた試合ではあったと思います。浦安はフィジカルが強く、走れるチームですが、自分たちもチャンスをつくれていました。ただそこで決めきれないことが自分たちの課題です。 ──「勝てた試合」とはどんな部分で感じたのでしょうか? シュートチャンスをつくれていたこともそうですし、まったく歯が立たなかったわけではなく、決めきれていれば勝てました。自分自身も、本当に点を取りたかったです。 ──試合終了直後の四井選手の表情が印象的でした。 ファイナルシーズンに向けて1位で上位リーグに行きたかったですが、最後に優勝することが大事だと思っています。失点もしているし、負けているので、修正していかなければいけない部分はもちろんありますが、今日の試合は決して悪い内容ではありませんでした。だからそんなに悲観することではありません。 なので、私は試合直後から前を向いていました。浦安とはファイナルシーズンでもう一度対戦するチャンスがありますし、そこに向けてまた練習していくしかないので、切り替えていこうと思っています。
日本はスペインにも劣っていない
──四井選手は2023年にスペイン1部リーグのチームへ移籍しました。 最初は、スキルアップというよりは体験として海外に行きたいという思いがずっとありました。その後、浦安でリーグを3連覇して、連覇を目指すのもいいけれど、一度海外のチームで自分がどこまで通用するかチャレンジしたいな、と。そんな時にチャンスが巡ってきたので挑戦することに決めました。 ──実際に行ってみてどうでしたか? 一番は、海外でプレーする時には言葉を覚えることが難しいと感じましたね。 ──そうなんですね。 はい。プレー面で言えば、ブラジル人選手と対戦した時はうまいと思いましたが、個人的には足元の技術やフィジカルは通用したと思います。日本の女子フットサル界全体で見ても、スペインリーグには劣っていないと感じましたね。 ──日本人選手でもやれる、と。 例えば、SWHがスペイン遠征に行って現地のチームと戦ったらおもしろそうですし、いい試合になると思います。スタッフさんにお願いします。スペイン遠征に行きたいでーす! お願いしまーす! クラブスタッフ 6人だったらいいよ(笑)。 6人だったらいい!? じゃあ私が人選します(笑)。 ──6人枠の取り合いになりそうですね(笑)。なぜ1年半で帰国されたのですか? 言葉の壁を感じたこともありますが、実は、このレベルであれば日本でプレーするほうがいいと思ったことが一番大きくて。日本って、いいですよね。ご飯が安い、うまい、温泉もあるし、平和。離れてみて、日本が好きだと改めて感じました(笑)。