ロールス・ロイス・スペクター 詳細データテスト 品格ある走り 新時代ロールス 革新的EVではない
購入と維持 ★★★★★★★☆☆☆
メーカーが想定する主な使われ方は、年間走行距離6000万km未満。オーナーは、スペクターを含めて7台程度を所有するというもの。それなら公称529kmあれば航続距離に不満はなさそうだが、テスト時に計測した394kmではちとキツいか。おそらくどちらがリアルな数字かはいうまでもないだろう。 ロールスが目指したであろう妥協なき完成度という点で、これで十分なのかは疑問も残るが、こうした最上クラスのEVでテスト平均500kmを出せたのは、テスラ・モデルSプレイドしかない。 ロールスの水準で言えば、33万2055ポンド(約6276万円)という本体価格は特別高いわけではない。また、400Vに抑えた電気システムはオーナーのニーズにマッチするだろう。
レイアウト
ベースはゴーストやファントム、カリナンと同じ、アーキテクチャー・オブ・ラグジュアリーだが、EV化にあたって大幅に手が入れられている。アクティブサスペンションのプラナーはゴーストの発展版で、フロントがダブルウィッシュボーン、リアがマルチリンクだ。 前後車軸にはハイブリッド同期モーターが1基ずつ設定され、床下には120kWhの駆動用バッテリーを配置。前後重量配分は、実測で47:53だった。
パワーユニット
駆動方式:前後横置き四輪駆動 形式:励起同期式電動機 駆動用バッテリー:リチウムイオン(ニッケル・マンガン・コバルト)・400V・120/102kWh(グロス値/ネット値) 最高出力・前:259ps/-rpm 最高出力・後:490ps/-rpm 総合最高出力:585ps/-rpm 総合最大トルク:91.3kg-m/-rpm 最大エネルギー回生性能:-kW 許容回転数:-rpm 馬力荷重比:203ps/t トルク荷重比:31.5kg-m/t
ボディ/シャシー
全長:5475mm ホイールベース:3210mm オーバーハング(前):-mm オーバーハング(後):-mm 全幅(ミラー含む):2145mm 全幅(両ドア開き):4600mm 全高:1573mm 全高:(トランクリッド開き):1870mm 足元長さ(前):最大1140mm 足元長さ(後):730mm 座面~天井(前):最大980mm 座面~天井(後):900mm 積載容量:380L 構造:アルミモノコック 車両重量:2890kg(公称値)/2935kg(実測値) 抗力係数:0.25 ホイール前/後:9.0x23/10.0x23 タイヤ前/後:255/40 R23 104Y/295/35R23 108Y ピレリPゼロ・エレクトPNCS スペアタイヤ:なし(ランフラットタイヤ)