【毎日書評】4ステップで学びが深まるドラッカーが提唱する大人のための勉強法
得意なもの、好きなものを徹底的に攻略していく
勉強の習慣がない状態のまま、自分が苦手なもの、嫌いなものから勉強したとしても続けるのは困難。そこで著者が勧めているのが、「得意なもの、好きなものをひとつ見つけ、それを徹底的に攻略していく」という方法。はじめからいろいろなものに手を出してはいけないというのです。 私の友だちの子どもにこんな例があります。 成績が悪くて学校嫌いな子どもがいました。この子は何に関心があるかというと猫にだけ関心がありました。野良猫をいくらでも拾ってきます。 ある日、英語で書かれている猫の雑誌が落ちていました。その子どもは目をかがやかせて、その雑誌を拾って見入りました。子どもは英語がどんどん読めるようになりました。子どもが、猫に関する英語ならどんな英語でも読めるようになるまで時間はかからなかったのです。(90ページより) この子の英語の成績はクラスで一番になり、すっかり自信をつけたのだそうです。 そればかりか、そののち数学もクラス一になり、他の教科もぐんと伸びることに。そして、東大の法学部に入学したのだといいます。 このように、自分の得意なもの(好きなもの)を忘れずに、コツコツと学び強化していくと、他のものにまで影響していくのです。(90~91ページより) 好きなことをしているときには、努力しているとは感じないはず。つまり、ただ好きだからやっていると感じることができればしめたもの。あとは、それをとことん追求していけばいいということです。(88ページより) 著者は本書のなかで、数多くの勉強法を提案しています。したがって読者は、そのなかから自分に合ったメソッドを選び、試してみればいいのです。そうして知識やノウハウを蓄えていけば、やがてそれらを無理なく仕事に活用することができるようになるかもしれません。 >>Kindle unlimited、2万冊以上が楽しめる読み放題を体験! 「毎日書評」をもっと読む>> 「毎日書評」をVoicyで聞く>> Source: 総合法令出版
印南敦史