ヤクルト・高津臣吾監督インタビュー 3年目の真価 「1点にこだわって戦いたい」
どっしり構える
写真=BBM
2年連続最下位から、一気に頂上へ登り詰めたヤクルト。わずか2カ月間という異例のオフシーズンから、春季キャンプ、オープン戦の場を経て、いよいよ新しい戦いが始まろうとしている。2022年の燕の勇者たちは、どれだけ私たちを熱くさせてくれるのだろうか。まずは今季3年目を迎える指揮官に話を聞いた。 取材・構成=小林篤 写真=桜井ひとし、BBM 3月11日には新助っ人のスアレス、コールが一軍に合流し、ついにフルメンバーがそろった。厚みを増した投手陣と切れ目のない強力打線で、目指すは2年連続の日本一。チーム一丸、“全員野球”で1年間を戦い抜く。 ──日本一を達成して迎える監督就任3年目のシーズンです。これまでと比べて心境の変化は何かありますか。 高津 毎年一緒ですが、不安と期待が入り混じっています。開幕が近づけば、すごく興奮もしてくるでしょうし、不安も増してくると思います。 ──日本一を経験して、選手たちの雰囲気も変わりましたか。 高津 特に変わった感じはないですね。昨年と同じようにキャンプを過ごしてきましたし、コロナ禍という不安定な状況の中でも、元気よくいつもどおりのスワローズで頑張ってくれていました。優勝して変わったというのはあまり感じないですね。 ──このまま元気な状態を維持して開幕を迎えてもらいたいです。 高津 春季キャンプ、その前の自主トレの段階から、3月25日の開幕を目指してみんなが調整してきました。うまくいっている人もそうでない人もいろいろいますが、開幕までに体の状態であったり、心の状態を100%に整えて迎えてくれることを望んでいます。 ──昨年MVPを受賞した村上宗隆選手ですが、どのような活躍を期待しますか。 高津 しっかりと常に四番のラインアップに入ってくれたら、それで良いと思います。 ──投手では奥川恭伸投手に注目が集まります。彼に期待している点はどこでしょうか。 高津 今年も1年間やり切ることでしょうか。もちろん何勝してほしいというのはあるのですが、それよりもしっかりと、翌年、3年後、5年後に向けたいい1年にしてほしいと思います。1年間ケガをしないで先発ローテーションを守って投げ抜いてほしいですね。 ──先発投手陣に求めるものは何ですか。 高津 できれば固定をしたいです。6~7人をしっかり固定して・・・
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週刊ベースボール