【美浦便り】深一&深道の石神親子が土曜福島12Rで感謝の初対決!「父親の威厳を示せれば」
石神深一騎手(42=フリー)と石神深道騎手(19=和田正)の親子が土曜福島12Rで初めて同じレースに騎乗します。 絶対王者オジュウチョウサンの主戦ジョッキーを務めた深一騎手は障害競走を主戦場としていることもあってこれまではなかなか機会がありませんでしたが、深道騎手のデビューから8カ月が経過し、ついに実現します。深道騎手が自厩舎のサンライズテラス(牝3)、深一騎手が人気の一角、ライクアフラワー(牡4、松永康)に騎乗します。 深一騎手は想定段階では「福島5Rの新馬戦で初対決かな」と思っていたそうなのですが、騎乗予定馬が抽選で除外に…。「深道と一緒に乗れないな、と思っていたのですけど。障害がメインなので、こうして平地に乗せてもらえてありがたいですしいつか一緒に乗りたいなと思っていました。オーナー、厩舎の方々に感謝したいです」とうれしい気持ちを明かしてくれました。 熱心なファンの方ならご存じかもしれませんが、レースでは初対決でも、調教では何度も併せ馬を行っている二人。たとえば、菊花賞を勝ったアーバンシックの最終追い切りでは、深一騎手がアーバンシックに、深道騎手が外のシホリーンに騎乗していました。 深一騎手は「この後、車で一緒に福島まで行くので、いろいろ話ができればと思います。僕の馬はこのクラスを勝っている馬で、いいレースを続けている。父親の威厳を示せればと思います」と笑顔で答えてくれました。 深道騎手にも初対決について思いを聞いてみました。「初めての一緒のレースですが、変に意識はしていません。一緒に乗ることで父の感覚などを教わることができるので、いろいろと自分にとってもいい経験になると思います。もちろん勝つつもりで乗りたいですし、一緒に乗れるのを楽しみにしています」と意気込みを語ってくれました。 話しの中では本当にお父さまへの尊敬の思いが伝わってきて、いい親子関係を築いているんだなと感じました。初めて迎える親子の真剣勝負。明日福島の最終レースにどうぞご注目ください。【井上力心】