良かったのは20分だけ? トゥヘル監督がブレーメンに敗れたチームに強烈な不満
低調な戦いぶりに我慢ならず
バイエルン・ミュンヘンは、21日(現地時間)に行われたブンデスリーガ第18節ブレーメン戦に0-1で敗れた。0-0で折り返した後半14分にブレーメンのMFミッチェル・ヴァイザーの左足シュートで先制点を許すと、その後は攻勢を強めて同点ゴールをめざしたが、ここまでリーグ戦では22点とゴール量産中のイングランド代表FWハリー・ケインら攻撃陣に同点ゴールは生まれず、そのまま無得点で敗れた。精彩を欠いた試合内容について、バイエルンのトーマス・トゥヘル監督も試合後の記者会見でチームの課題を厳しく指摘している。 ブレーメン相手に実に15シーズンぶりとなる黒星を喫したバイエルン。だが、指揮官であるトゥヘル監督は、チームのパフォーマンスが勝利に値していなかったと考えているようだ。独紙『Sport Bild』によると、同監督は試合後、「この結果は我々自身の結果。私は、我々が良いトレーニングを行っているとはもう言いたくない。その言葉を信じる人は最早いないはずだからだ。トレーニングが自分達の望んでいるレベルに達しているのかを判断できるだけの十分な経験が私にはある。ここ数週間にわたってトレーニングの質は本当に悪い」とまず発言し、普段の低調なトレーニングが敗北を招いたと指摘した。 また、ブレーメン戦については「私は、この試合の70分以上もの時間帯でチームが勝利を欲しているとは感じなかった。その後は感じたけどね。前半の45分間は静かすぎた。非常に多くのボールロストがあり、カウンター攻撃を受ける場面もたくさんあったし、ボールを保持している場面では動きが緩慢だった。順当な敗戦だよ」と結果を受け入れ、さらに「良い時間帯が20分しかなかったというのは、我々の目的を達成するためには十分ではない。バイエルンのようなクラブと契約したからには、自分達の100%の力を発揮しなくてはならない。それは選手にも監督にも当てはまることなのだが、今日の我々には出来ていなかった」とチームの戦いぶりを批判した。 「今週水曜日には、状況を改善するためのチャンスがある。我々はその機会を上手く利用しなくてはならない」とも述べて24日に延期となっていたブンデスリーガ第13節ウニオン・ベルリン戦での巻き返しを誓ったトゥヘル監督。果たして早急にチームを立て直すことはできるのだろうか。
構成/ザ・ワールド編集部