50代からのiDeCoは遅い? 専門家が語る「老後資金」の組み立て方
バリエーションはさまざま
このように、50歳からでもNISAで積立投資をするメリット、iDeCoに加入するメリットは十分にあります。先ほどは受け取り方と働き方のパターンを一つの例で説明しましたが、他にもiDeCoを一時金で受け取る場合、あるいは勤めている会社に企業年金がある場合など、受け取るパターンは無限に拡がっていきます。 公的年金、企業年金の受け取り方の選択肢は昨年の制度改正でかなり拡がりました。これによって自分の働き方、ライフスタイル、そして保有する金融資産の多寡でかなりのバリエーションができたことは事実です。 NISAにしてもiDeCoにしても、より一層柔軟な自分に合ったプランの設計がきめ細かくできるようになります。したがって、50歳からでは遅いと考えるのではなく、気づいた時から始めることが重要なのではないでしょうか。 ※1 特定非営利活動法人「みんなのお金のアドバイザー協会FIWA」の「株価指数連動定額積立投資シミュレーション」(愛称:FIWAつみたてインディくん)を使用し、Morningstar Global Markets指数でシミュレーションした場合の結果 ※2 NPO法人確定拠出年金教育協会提供 iDeCoナビより、「年収500万円」の場合の概算
大江英樹(経済コラムニスト)