「伝統的酒造り」がユネスコの無形文化遺産に登録勧告 本格焼酎の輸出量UPに期待
鹿児島読売テレビ
ユネスコの評価機関が日本酒や焼酎などを作る技術「伝統的酒造り」を無形文化遺産に登録するよう勧告しました。来月にも正式に決まる見通しです。鹿児島の本格焼酎の輸出は“あること”が影響して頭打ちの状態でした。関係者は大きな期待を寄せています。 今月1日は「本格焼酎の日」。焼酎を楽しむイベント「焼酎ストリート」が天文館で行われました。県内の蔵元の焼酎が大集合し多くの人が地元の味を楽しみました。 (来場者) 「おいしいです。もう8杯くらい飲んでいます」 (来場者) 「おやっとさあ。うまい!」 県民が愛してやまない焼酎。業界に嬉しいニュースが飛び込んできました。ユネスコの評価機関が日本酒や焼酎、泡盛などをつくる技術を無形文化遺産に登録することが「適当」だと勧告したのです。来月2日にパラグアイで開かれるユネスコ政府間委員会で登録されるかどうか正式に決まります。登録されれば、本格焼酎の世界的な知名度のアップに繋がりそうです。 県酒造組合の濵田 雄一郎 会長は、5日期待を寄せるコメントを発表しました。「日本の国酒としての蒸留酒のイメージが高まり海外展開しやすくなると思う」などとしています。 (内田直之キャスター) 「県内には中規模、小規模の蔵元も多いですがそれが、逆に希少性を高めることに繋がり世界で売れるきっかけになるのでは?ということでした。本格焼酎の輸出はまだまだ少ないもののここ数年、着実に伸ばしています。最新の数字では年間429キロリットル。実は前の年から急激に減らしています。何があったかというと…福島原発の処理水問題です。中国への輸出が大幅に減ったことが影響したそうです。ユネスコの無形文化遺産に登録されれば、反転攻勢して、大きく伸ばすきっかけになるかもしれません」