「ユウキとリアムに感謝したい」不完全燃焼の最終戦もメキース代表は謝意を表明「ダニエルの足跡も忘れるわけにはいかない」
2024年のF1最終戦、アブダビGP決勝が現地時間12月8日、UAEのヤス・マリーナ・サーキットで行われた。マクラーレンのランド・ノリスがポール・トゥ・ウィンを達成、今季4勝目を挙げた。2位にカルロス・サインツ、3位にはシャルル・ルクレールと、フェラーリ2台も表彰台に上っている。また、このレースを終え、マクラーレンのコンストラクターズタイトルも確定した。 【動画】角田裕毅が果敢なアタックで9位浮上&ローソンがスピンでコースアウトしたシーンを見る 各チームが今季の総決算として臨んだこのレースで、RBの角田裕毅は12位という結果に終わっている。予選で11番グリッドを得ていた角田は、決勝のスタート直後に最後尾まで落ちるという苦しいレース展開となった。序盤から必至の追い上げを見せ、一時は10位までポジションを上げ、1ストップで走り切ったものの、最終戦でのポイント獲得はならなかった。 最終戦を終えた角田のコメントを英メディア『PITTPASS.COM』が紹介している。その中で角田はスタート時の出遅れについて、「スタートで今日のレースは終わった。何が起こったのか正確にはわかないが、クラッチが詰まったような感じがした」とマシントラブルの可能性を指摘している。 さらに、「その後は全力で走り、いくつかポジションを挽回することができたが、残念ながらポイント獲得には至らなかった」などと悔しい胸の内を吐露。また、「今年を振り返ると、チームとして本当に全力を尽くしたし、シーズンを通しての自分の仕事には満足している」と手応えを語りながら、「チームの皆に感謝の気持ちを表すような、良い結果でシーズン最後のレースを終えることができなかったのは残念だ」などと言葉を並べている。 また、同サイトではRBのローラン・メキース代表のコメントも掲載。リタイヤに終わったリアム・ローソンの結果も踏まえ今回のレースを、「満足のいく最終戦ではなかった」と評価。だがその一方で、「今年の成長が著しかったユウキとリアムに、感謝の意を表したいと思う。また、今年初めにダニエル(リカルド)が私たち全員に残したかけがえのない足跡も忘れるわけにはいかない」として、シーズンを戦った3人のドライバーへの想いも述べている。 RBは全24戦で46ポイントを獲得し、コンストラクターズランキング8位でシーズンを終えた。過酷なシーズンが幕を閉じたばかりだが、ドライバー人事でもレッドブル昇格をめぐり様々な噂が囁かれている。オフシーズンも角田、ローソンの両ドライバーには引き続き、大きな注目が集まることになるだろう。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]