裏切り続ける円、25年こそ反発とストラテジスト予想-金利差縮小
FRBのパウエル議長は14日、最近の米経済は目覚ましく良好に推移しているとし、利下げを急ぐ必要はないとの認識を示した。
また、経済成長率の低い日本から、高い米国などへ資本が流出し続けている構造的な問題も円高が進みにくい要因と一部の市場関係者は受け止めている。7-9月の直接投資と証券投資の流出額は、同四半期に過去最高の8兆9700億円となった経常黒字額を上回った。
三菱UFJモルガン・スタンレー証券の植野大作チーフ為替ストラテジストは、インフレ率も加味した日本の実質金利が米国に比べ圧倒的に低いため、ドル安・円高は続かないとし、25年末のドル・円レートの予想を154円50銭としている。
--取材協力:酒井大輔.
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Mia Glass