「退職後は出費も減るだろう」の誤算。定年後に増える出費・減る出費一覧で予習を
退職後は出費も減るだろうと安心していると、思わぬ支出で老後生活が厳しくなることもあります。 ◆【一覧表】現役リタイアした人の月の収支。勤労世帯と徹底比較! 日本弁護士連合会の「2020年破産事件及び個人再生事件記録調査」によると、破産者の4人に1人が60歳以上の人で、その割合は増加傾向です。 この秋~冬にかけて定年退職を迎える方もいるでしょう。 本記事では、定年後に増える出費と減る出費について一覧で解説します。 退職後の支出を抑える方法も紹介しますので、老後の生活設計を考えるときの参考にしてください。 ※編集部注:外部配信先ではハイパーリンクや図表などの画像を全部閲覧できない場合があります。その際はLIMO内でご確認ください。
定年後の支出状況
総務省統計局の「2023年家計調査(家計収支編)」によると、60歳以上・無職世帯の1か月の支出状況は次の通りです。 ●60歳以上・無職世帯の平均的な収支 ・食料:7万6152円(26.4%) ・住居:1万6564円(5.8%) ・光熱・水道:2万3841円(8.3%) ・家具・家事用品:1万967円(3.8%) ・被服及び履物:5398円(1.9%) ・保健医療:1万6099円(5.6%) ・交通・通信:3万1965円(11.1%) ・教育:392円(0.1%) ・教養娯楽:2万4119円(8.4%) ・その他の消費支出:4万8956円(17.0%) ・(うち交際費):2万760円(7.2%) ・消費支出の合計:25万4453円(88.4%) ・非消費支出:3万3533円(11.6%) ・実支出(消費支出+非消費支出):28万7986円(100.0%) ●全年齢の勤労世帯における平均的な収支 ・食料:8万4552円(19.6%) ・住居:1万8971円(4.4%) ・光熱・水道:2万3566円(5.5%) ・家具・家事用品:1万2855円(3.0%) ・被服及び履物:1万1344円(2.6%) ・保健医療:1万3515円(3.1%) ・交通・通信:5万1199円(11.8%) ・教育:1万6838円(3.9%) ・教養娯楽:3万1149円(7.2%) ・その他の消費支出:5万4766円(12.7%) ・(うち交際費):1万4675円(3.4%) ・消費支出の合計:31万8755円(73.7%) ・非消費支出:11万3514円(26.3%) ・実支出(消費支出+非消費支出)43万2269円(100.0%)