4歳の男の子が"伝統芸能の狂言"に挑戦 親子三代で挑む夢への挑戦
金沢では江戸時代から盛んな日本の伝統芸能、狂言。11月、石川県立能楽堂で初舞台を踏む4歳の男の子がいます。親子三代での狂言の舞台、夢への挑戦に密着しました。 【写真を見る】4歳の男の子が"伝統芸能の狂言"に挑戦 親子三代で挑む夢への挑戦 金沢のこども園に通う炭周太くん(4)。11月17日、県立能楽堂で初舞台を迎えます。萬狂言金沢公演です。 演じるのは? 周太君「おサル。」 母「なるべく意見を尊重させたいんですけど(舞台を)すごい見てみたいなと思います。」 ■自宅で練習を初めて1年、8月からは能舞台での練習 周太君は自宅での練習を初めて1年。8月からは月に数回、能舞台での練習を重ねています。親子三代で公演するのは狂言「靭猿」周太君はサルの役です。 猿引を演じるのは父の炭光太郎さん。金沢で活動する和泉流の狂言師です。そして、大名役は、同じく和泉流狂言師の祖父・炭哲男さん。大名は、サルの毛皮がほしくてサルを猿引に殺させようとします。 ところが無邪気なサルは… 人間の普遍的なおかしさを描き出す伝統芸能、それが狂言の魅力です。 舞台で指導する父・光太郎さん「ぐるっと回ってこっちくるんよ。回るコースは今ので良かったから。で、じいじな何かしてるけどじいじの方見ないで大丈夫だから。」 ■父の光太郎さんも小学1年で初舞台 父・炭光太郎さん「楽しいと思ってやってもらえたら一番うれしいことなんですけど。かと言って楽しいだけでやれるほど簡単なものでもないのでその厳しさと優しさと楽しさとそこのバランスみたいなものをいかにして向き合っていくかということろが難しいところかなと思いますね。」 父の光太郎さんも幼い頃から狂言に親しみ台詞つきの舞台に立ったのは小学1年でした。狂言の面白さを教えてくれた光太郎さんの父、炭哲男さん。 祖父・炭哲男さん「男の子生まれたときから夢というか親子三代でというのははじめから思ってましたので大曲に挑戦させてもらえると思ってもいなかったので感無量ですね。」 ■周太君は、本番ではサルの面をつけて30分演じる 本番まで一か月。舞台稽古には張り詰めた空気が漂います。周太くんも、真剣。本番ではサルの面(おもて)をつけた状態でおよそ30分間演じ続けなければなりません。しかも、ずっと跳んだり跳ねたり。 しかし、周太くんは… 父・炭光太郎さん「どんなときが楽しいの?」 周太くん「寝るとき。サルが寝転ぶところ。」