昭恵夫人〝安倍外交の継承〟に意欲 トランプ夫妻と4人で会食した際の秘話「自分とシンゾーなら戦争は起こらなかった」
「日台共栄の夕べ」で講演 安倍晋三元首相夫人の昭恵さんが22日、東京都内で講演を行った。ドナルド・トランプ次期米大統領夫妻と面会して以来、初の公の場となった昭恵さんは、「主人の後を継ぐことはできないが、何かしら私が世の中の役に立つことができたらいいなと思っている」と述べ、〝安倍外交の継承〟に意欲を示した。 【写真】トランプ次期米大統領、妻メラニアさんと面会した安倍昭恵さん 昭恵さんは、台湾の李登輝元総統を顕彰し、日台親善に尽力してきた「日本李登輝友の会」主宰の「日台共栄の夕べ」に出席した。 安倍元首相と李氏との交友は深い。9月に着任した台北駐日経済文化代表処の李逸洋代表は「2人は台日関係、地域の安寧に大きな貢献を果たした。精神を受け継ぎ、一緒に頑張りたい」とたたえた。 昭恵さんは15日(日本時間16日)、トランプ夫妻に米南部フロリダ州にある邸宅「マールアラーゴ」に招かれた。「いい夕食会だった。主人のおかげで普通ではお会いできない方たちとお会いできる機会がある」と話した。 ■トランプ氏との会食秘話「自分とシンゾーなら戦争は起こらなかった」 かつて、安倍元首相夫妻とトランプ夫妻と4人で会食した際のエピソードも振り返った。「(トランプ氏は)『先の戦争で自分とシンゾーであったならば戦争は起こらなかったに違いない』とおっしゃっていた。戦争したくない方だなと思った。今回も平和な世界に導いていただけたらいい」と思いを述べた。 昭恵さんは安倍元首相と台湾との深い関係を振り返った。2022年7月に安倍元首相が暗殺された後、「海外からおそらく唯一だと思うが、頼清徳副総統(現総統)が自宅まで手を合わせに来てくださった」と感謝した。 昭恵さん自身も昨年7月に台湾・高雄市で開催された安倍氏の写真展や、今年5月の頼清徳総統就任式に参加するため訪台している。 「本当に主人が台湾の方たちに愛されていたのを痛感した」「主人は李登輝先生が亡くなられたときも本当に残念に思って、『いつか自分がお墓参りに行きたい』といっていた。主人の思いを持ってお墓参りさせていただいた」と振り返った。 5月の蔡英文前総統の晩餐(ばんさん)会では、面識ある海外首脳とやり取りしたことを明かした。