「悪夢のような8週間」を経て…アーセナルのアルテタ監督、代表ウィーク明けに期待するものとは?
アーセナルを率いるミケル・アルテタ監督が、10日に行われたプレミアリーグ第11節チェルシー戦を振り返るとともに、現在のチーム状況について語った。イギリスメディア『スカイスポーツ』が同監督のコメントを伝えている。 【ハイライト動画】ビッグロンドン・ダービーは痛み分け 試合開始前の時点で勝ち点「18」で並んでいた両チームによるビッグロンドン・ダービーは、スコアレスで折り返した後半の60分、敵陣でのボール奪取から最後はブラジル代表FWガブリエウ・マルティネッリがゴールネットを揺らし、アーセナルが先手を取る。それでもチェルシーは70分、ボックス手前の位置でパスを受けたポルトガル代表FWペドロ・ネトが豪快なミドルシュートを突き刺し、最終的には1-1のドローで終了した。 試合後、アルテタ監督は「結果にはがっかりしている」とコメント。「我々は勝利に値するパフォーマンスを見せていたからだ。先制点を奪った後、簡単にゴールを破られたことに非常に失望しているよ。我々の守備のスタンダードに基づくならば、あのような形での失点は到底許してはならない」と語り、その理由を「相手にスペースと時間を与えてしまうことは、彼らを自由にさせることにつながる。つまり、罰を受けるということだ。そのような形での失点は、決して不運なんかじゃない」と説明した。 ただし、1-1となってからチームが見せた姿勢については「そこから牙を剥いたと思う。ビッグチャンスも3度作った。残念ながらゴールネットを揺らすことはできなかったが、勝利に値するパフォーマンスだったと思う」と評価した。 同試合では、足首の負傷により約2カ月間離脱が続いていたノルウェー代表MFマルティン・ウーデゴーアが先発に復帰。チームの攻撃を活性化させるインテリオールとしても、メンタリティを高く保ち続けるキャプテンとしても、存在感を放った。「ほとんどチームと一緒に練習していないなか、プレミアリーグの舞台でこのレベルでプレーできるということは、彼が普段からどれだけ自分のことをよく見ているか、そしてどれほどまでに優れたリーダーシップと人格を持っているかを物語っている」と、アルテタ監督は背番号8を称賛。「このような選手がいれば、すべての流れが良くなる。うまくかみ合ったが、勝利できなかったことだけが残念だ」と話した。 一方で、同試合ではつま先の負傷により出場が危ぶまれていたイングランド代表MFデクラン・ライスが途中交代を強いられたほか、同MFブカヨ・サカも負傷交代。アルテタ監督は「客観的に見ても、彼らの状態が良いとは言えない」と明かしただけでなく、「あれだけ重要な選手2人が試合に出られなくなるならば、それは我々にとって明らかに良いニュースではない」と言葉を発している。 ライスとサカは11月のUEFAネーションズリーグを戦うイングランド代表のメンバーに名を連ねているものの、アルテタ監督は「試合に起用できる状態なのか、今はわからない。もし起用できないのであれば、彼らは行かないだろう」と発言。“スリーライオンズ”への合流については、現時点で不透明となっている。 直近のアーセナルはウーデゴーアを筆頭に多くの負傷者を抱えてきたが、アルテタ監督は「この8週間は悪夢のようだった」と本心をのぞかせる。「疑念に次ぐ疑念、問題に次ぐ問題。プレーできる選手の数は徐々に少なくなっていった」と話すと、インターナショナルマッチウィーク明けを見据え、次のように願いを明かしている。 「私が願っているのは、インターナショナルマッチウィークによる中断の後、チームがフィジカル面で万全の状態にあること、そして多くの選手を起用できる状態にあること。それだけだ」
SOCCER KING