ZOZOでシーズンベスト単独4位のリッキー・ファウラー 長年の疑問が解けた【コラム】
今朝(28日)成田から家族の待つフロリダに帰国したリッキー・ファウラー。日本で開催された唯一のPGAツアー、ZOZO チャンピオンシップでは最終日にノーボギーの6アンダー「64」をマークし単独4位の好成績を収めた。 本人が目指していた「最終日9アンダー、そして優勝」には届かなかったが、トップ10入りがなかった今季のベストを記録し「日本の素晴らしいファンの前で良いフィニッシュができて良かった」と満足感を滲ませた。 滞在中もっとも楽しみにしていたのが日本食。「しゃぶしゃぶ、焼肉、寿司にビールと日本酒。限られた日数で最大限に堪能しました」とファウラー。祖父は日本人の田中豊さん。本人のミドルネームも「ユタカ」で祖父の名のタトゥーを腕に彫るほどの溺愛ぶり。 「おじいちゃんは元気ですよ。来日する前にも会いました。最近もオーガスタ(マスターズの舞台)で一緒にプレーしたし、すごく近い存在です」というが、ファウラーは日本語を喋らない。日系ではないが来日回数が多いアダム・スコットやルーク・ドナルドは会えば「オハヨウゴザイマス」「ゲンキデスカ?」など日本語で話しかけてくるがファウラーは全く。 長年なぜファウラーは日本語を喋らないのか疑問に思ってきたが、今回ついにその質問をぶつけるチャンスが来た。すると返ってきたのは意外な答え。「英語だって完璧じゃないのに日本語まで手が回らないです(苦笑)。もちろん喋りたいが、いつか喋れるようになって皆さんにお披露目しますよ」。 ZOZOの会場には彼のトレードマーク、オレンジを身につけた多くのファンが訪れ声援を送った。「日本のファンはクール。試合自体も楽しいが、日本で過ごす時間が本当に楽しいです。将来的にはもっと長く滞在したい」という。復活優勝に湧いた昨年のロケット・モーゲージ・クラシック以来となるツアー通算7勝目を挙げるファウラーの勇姿を早く見たい。