「そうだ 京都、行こう。」に実際に行ってみた! CM舞台の“蓮華寺”は心安らぐ癒やしの庭園<取材レポ>
JR東海が1993年秋よりスタートした京都の観光キャンペーン「そうだ 京都、行こう。」。今年の夏は「京都がくれる癒し」をテーマにしており、CMには、“旅人”としてナレーションを務める安藤サクラが出演しています。2023年に30周年を迎えた歴史のあるシリーズですが、実は“旅人”が映像に登場するのは、意外にも今回が初とのこと。そんなCMに登場するスポットを巡るプレスツアーが開催。本キャンペーンでもメインとなる「蓮華寺」の美しい庭園にお邪魔してきました。 【写真】極楽浄土へと続く舟を表現した“舟石” ■美しい庭園が広がる蓮華寺 訪れたのは、「そうだ 京都、行こう。」キャンペーンでもメインとなる蓮華寺。比叡山の麓(ふもと)の八瀬エリアにあるこちらは、江戸時代初期の1662年に、加賀藩家老・今枝近義によって現在地に再興されたお寺で、青もみじや紅葉の隠れた名所と言われています。 山門をくぐると石畳の参道が続き、新緑の青もみじがお出迎え。そのまま道なりに進むと、一番の見どころである「池泉回遊式庭園」に到着。こちらは、詩人・書家でもある石川丈山作と伝えられており、静寂な書院から眺める癒やしの庭園が広がります。美しい景色を目の前に、まずはゆっくりと書院に腰をおろし、青もみじや木々が揺れる音、時々聞こえる鳥の声、鯉がちゃぷちゃぷと泳ぐ音に耳を澄ましてみましょう。 この日、副住職のお話を聞くことができたのですが、この「池泉回遊式庭園」は、3つの灯籠を極楽浄土に見立てているそう。池の右手前に浮かぶ「舟石」と呼ばれる石は、本堂から極楽浄土へと続く舟を、右手奥にある「鶴石」と「亀石」は極楽浄土で仏様に出会えた喜びをそれぞれ表現しているといいます。 このほかにも、本堂の天井に描かれた「天龍図」、六角形の笠をつけた珍しい形の「蓮華寺型石灯籠」、約300体といわれる「石仏群」など、心がひきつけられる光景が広がっています。情緒豊かな景色は心の中に焼き付けて、自分の内側と対話したくなる場所でした。 ※記事内の写真は特別な許可を得て撮影 ※二次利用及び転載禁止