新春SP スポーツマネジメントの裏側を3つの目線から探る
そして、この後、スポーツビジネスに詳しいスポーツマーケティング会社「MANAGEMENT-K」共同代表・永松謙使も登場。 荘口:永松さん、スポーツビジネスにおける、ファンマーケティングとは? 永松:いわゆるオンライン、SNSとかで動画を配信するなども必要ですが、これだけでは難しい。やはり現場の熱量が大きいので、オフライン、アナログのところでも接地面を持つのが大事です。例えば、座席にすべてQRコードを貼ってみるとか、ゆるキャラのマスコットをとにかく稼働させるとか。オフラインオンライン両方の設計が大事です。 渡辺:選手にとってファンって大事ですよね。メジャーな競技、例えばフィギュアスケートなんかはファンの熱量もすごいですよね。そういうファンの層を増やす取り組みを自分の所属の選手でもできればいいなと思っています。 小澤:イベントはまさにオフラインのファンマーケティングですし、SNSももちろん、両軸がスポーツにとって大事だと思います。サッカーなら国立競技場とかで何万も集められますけど、スノーボードの雪山、サーフィンの海だと何万人も集めにくい。スポーツ的な限界がある中、ファンマーケティングをやらないと競技が発展しないので難しいところはあると思います。
荘口:永松さん、スポーツビジネスを通じて目指すことは? 永松:お金の論理って、スポーツ文脈で生きてきた方に逃げがちというか、悪とされるところがあると思いますが、何をするにもどうやって経済的に成り立っているかがないと続かない。ですので、まずそこを考えましょう、というのをアスリートも関係者も認識してくれると次のフェーズに行くのかなという気がしています。