「カマダのパレス移籍はほぼ間違いない」英国ベテラン記者が明かす…クリスタルパレスが鎌田大地を熱望する“内部事情”「開幕レギュラーの可能性もある」
移籍がウワサされる“約120億円コンビ”
鎌田の移籍に関して、英メディアは「既存戦力の去就がポイントになっている」と報じている。 グラスナー監督が採用しているのは攻撃的な3-4-2-1。攻撃的MF「2」の位置でレギュラーを務めるのが、フランスU-21代表MFマイケル・オリーセと、イングランド代表MFエベレチ・エゼだ。この2人に移籍の話が出ており、地元紙ロンドンイブニング・スタンダードは「鎌田は彼らの後釜になる」と伝えた。 そのためファイフィールド記者に聞いた。「鎌田は彼らの後任として期待されているのか」と。ファイフィールド記者は答える。 「まず、オリーセとエゼのどちらか、あるいは両方に移籍の可能性はあるが、100%退団するとは言い切れない。それぞれの契約解除金は6000万ポンド強(約120億円)に設定されており、売却相手は資金力を持つクラブに限られる。 特にオリーセは、チャンピオンズ・リーグに出場できるクラブへの移籍を望んでいるようだ。パリ・サンジェルマンやマンチェスター・シティといった強豪クラブにしか興味がないという。エゼに関しては、マンチェスター・Cへの移籍の噂がある。 ここで強調しておきたいのは、鎌田が彼らの後釜として入ってくるわけではないこと。むしろグラスナー監督は、鎌田がチームの新しい力になると考えているのだ。 フランクフルト時代と同じ様に、グラスナー監督は鎌田を“トップ下の10番”や“インサイドMFの8番”、さらに“セントラルMFの6番”として見ている。中盤にダイナミズムやエネルギーを注入しつつ、ゴール前の最終局面で違いを生み出せる稀有な存在と評価しているのだ。中盤の複数のポジションをこなす万能性も日本代表の特性だろう」
「カマダが開幕レギュラーになる“条件”」
オリーセとエゼはスピード溢れる突破が持ち味。一方の鎌田は、パスやドリブル、スペースへの侵入でリズムを生み出すタイプだ。「英メディアで指摘されている2人と鎌田はプレースタイルが違いますね」と聞いてみると、ファイフィールド記者は「そうだね」と答えて、こう話した。 「つまりオリーセ、エゼの代わりではなく、今のチームにはいないタイプのMFとして鎌田を見ている。クリスタルパレスをアップデートする存在、と考えているわけだ。鎌田が加わることで、攻撃に奥行きと深みが加わるだろう。 プレースピードが異様なほど速く、当たりも激しいプレミアリーグへの適応は一定の時間を要するはずだが、この点も大きな心配はしていない。何より大きいのはグラスナー監督の存在さ。49歳の指揮官は、鎌田の特性やプレースタイル、性格を熟知している。鎌田がチームにフィットする術を知っているだけに、最初はスムーズにいかなくてもいずれ時間が解決するように思う。 またオリーセには、フランスU-23代表としてパリ五輪に参加する可能性がある。22歳のオリーセがクラブに残留するとしても、五輪に参加すれば来季のチーム合流は遅れるだろう。そうなれば、来季のプレミア開幕時から鎌田をレギュラーとして稼働させるに違いない」
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