「カマダのパレス移籍はほぼ間違いない」英国ベテラン記者が明かす…クリスタルパレスが鎌田大地を熱望する“内部事情”「開幕レギュラーの可能性もある」
「じつはクリスタルパレスは選手層が薄い」
ファイフィールド記者の熱弁はさらに続く。「チーム状況を鑑みると、鎌田のような質の高い選手がクリスタルパレスに必要」と述べ、理由を次のように続けた。 「クリスタルパレスは、とにかく選手層が薄い。特にオリーセとエゼは代えが利かず、負傷離脱すると、極端にチームの力が落ちる。2人が残留したとしても、鎌田が加わることで戦力にバリエーションが生まれ、総合力は飛躍的に高まる。実際、インサイドMFのジェフリー・シュラップは31歳でキャリアの終わりが近づき、32歳のジョルダン・アイェウも本来はFWで創造性が足りない。鎌田が入れば、攻撃的MFのクオリティは一気に高まる。もちろんラツィオの終盤戦で輝いたように、セントラルMFでの起用も十分考えられる。 繰り返すが、グラスナー監督は鎌田を信頼している。この日本代表は、グラスナーが志向するHigh-Octane(精力的な)サッカーに必要な人材であり、間違いなくレギュラーとして稼働していくはずだ」
最後に…クリスタルパレスはどんなクラブ?
最後に、ロンドン南部に本拠地を置くクリスタルパレスの近況に触れておきたい。 昨シーズンより前の過去5年の成績は、12位、14位、14位、12位、11位。一時的に残留争いに巻き込まれたシーズンもあるが、最終的に残留圏で着地しており、一見すると成績は安定している。その一方で、翌シーズンへの上積みが小さく、欧州カップ戦の出場権争いに加わることもない。成績もプレー内容も変わりばえがあまりせず、近年のクリスタルパレスはマンネリに陥っている。 こうした閉塞感漂う状況に、サポーターの不満が爆発した。ホジソン前監督時代に行われた今年1月のアーセナル戦。0-5で大敗したこの一戦で、サポーターは不甲斐ない戦いぶりに激怒しただけでなく、怒りの矛先をクラブ首脳陣に向けた。 試合終盤、首脳陣に向け「ピッチ内外で我々のポテンシャルを無駄にし、消極的な決断がクラブを後退させた」との横断幕を掲げたのである。 クラブは2021年に就任したパトリック・ビエラ監督の下で新しい時代を築こうとしたが、成績不振を理由に1年8カ月で解任。すると首脳陣は、ビエラ監督の前任だったホジソンを指揮官の座に戻した。2017年から4シーズンにわたり指揮をとった老将のホジソンを、指揮官に再指名した首脳陣の人事が「消極的」と批判されたのだった。
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