舞の海秀平さんが北の富士さんを追悼「またいつか必ず、掛け合いができる日が来ると…」涙こらえ飲んだ時のエピソード明かす
大相撲九州場所12日目、NHKのラジオ放送で解説を担当していた舞の海秀平さん(56)がテレビ中継に特別出演。北の富士さんをしのんだ。テレビ解説では名コンビを組み、北の富士さんも本紙のコラム「はやわざ御免」で何度も舞の海さんをいじってきた。 ◆北の富士さん、「はやわざ御免」の生原稿【写真】 「正面北の富士、向正面舞の海」の軽妙な掛け合いで20年以上、大相撲中継を盛り上げた舞の海さんは、土俵入り後に出演。「またいつか必ず、掛け合いができる日が来ると信じて、ここまで来たんですけどね。もう本当にガッカリですね」と落胆。まばたきを繰り返して涙をこらえながら「向正面から(掛け合いで)いつもぶつかっていって、いなされたり突き返されたりとか、それがすごく楽しみでしたね」と振り返った。 また「同じ見解なのにわざと反対の意見を話すこともあるんですよね。そしてあえて自分が悪役に徹して、私を持ち上げてくれてるんだなと。そう思う放送の日もありましたね」と続け、「ずっと言わなかったんですけど、2人だけで飲んだときに『俺とお前はあまり仲良くしちゃいけないんだよ』って言うんですね。その言葉がすごくうれしかったですね」ととっておきのエピソードを披露。吉田賢アナ(64)も「確かに視聴者の方から私も『本当に仲悪いんですか?』とよく聞かれましたけども」と苦笑いしていた 舞の海さんは最後に「解説者として常に、北の富士さんだったらこの場面をどう考えるのかを思いながらこれからも解説を続けたい」と継承を誓った。
中日スポーツ