来年創刊100周年のJTB時刻表12月号で戦前の沖縄の鉄道を特集 終戦近くまで走った県民の足
JTBは19日、「JTB時刻表」と沖縄県与那原町がコラボすると発表した。来年創刊100周年を迎えるJTBパブリッシングの時刻表12月号(11月20日発売)で、戦前走っていた沖縄県鉄道(県鉄)を特集する。 こちらは、1914年(大3)に沖縄本島で鉄道が開業してから今年で110年となる。現在、同県の鉄道は「ゆいレール」だけ。45年の沖縄戦で被災するまでは、人々の暮らしを支える重要な公共交通として沖縄本島中心部を走り、「ケービン」の名で親しまれていたという。今回の特集は、かつて与那原線の終着駅があった与那原を舞台に展開されている110周年記念事業の一環。「ケービン」の記憶を振り返る。 創刊時の「JTB時刻表」(当時は「鉄道省編纂 汽車時間表」)にも、すでに沖縄県鉄道のダイヤが掲載されている。今回の12月号の巻頭では、古い時刻表や写真から沖縄県の鉄道110年の歴史をひもとく。今なお残る与那原線(那覇-与那原間)の鉄道遺構、復元された与那原駅舎周辺の見どころなども合わせて紹介している。 郷土の歴史を学ぶきっかけとなることを願ってJTBでは、この時刻表を与那原町の小中学校に寄贈するという。