がんで亡くなった娘との約束「家族でカフェをやろう」 会社を辞め菓子作り学んだ57歳の父親が開いた“カフェ”
家族の夢だった“カフェ”完成
専門学校を卒業して約1カ月。 レジの場所やケーキを並べる棚のサイズなど、江口さんは、カフェの内装について何度も打ち合わせを重ね、少しずつイメージを膨らませていく。 カフェは自宅の車庫を改装して作ることに。工事開始から約3カ月間で落ち着いた雰囲気の店が完成した。 オープンが近くなったこの日はメニューを考案。店は妻の美千代さんと2人で経営する。穂花さんの同級生も駆けつけ、SNSでの告知など開店の準備を手伝ってくれた。 穂花さんの高校の同級生: いろんな人に来ていただいて、みんなが楽しく過ごせるカフェになってくれたら。(穂花さんも)喜んでくれるかなと…
娘の誕生日にオープン
そしてオープンの日を迎える。この日は穂花さんの誕生日だ。 店名は「Coffee Roast HONO」。亡くなった日から2年4カ月。穂花さんとの夢が形になった。 穂花さんの母親 美千代さん: 娘が喜ぶように頑張りたい。『お母さん頑張ったね』って言ってもらえるように 厨房では江口さんが専門学校で学んだ技術を生かして菓子作り。美千代さんは接客などを担当。店には夫婦を応援する知人や友人が続々と訪れた。 穂花さんの小中高の同級生は「気軽に来て(穂花さんを)思い出して。第2の実家みたいな感じで通いたい」とオープンしたカフェへの思いを語る。 穂花さんの夢をつないで家族で開いたカフェ。新たな生活が始まるお父さんとお母さんのそばには、いつも笑顔の穂花さんが寄り添っている。 江口浩二さん: (穂花さんが)喜んでいると思う。お母さんと一緒に頑張るからねって報告したいかな (サガテレビ)
サガテレビ