山内日菜子が涙の2勝目 最終戦で地元凱旋へ「宮崎に帰れる、本当にうれしい」
<伊藤園レディス 最終日◇10日◇グレートアイランド倶楽部(千葉県)◇6769ヤード・パー72> 誇らしげにトロフィーを掲げる山内日菜子【写真】 シンデレラ・ガールが輝きを取り戻した。首位と1打差で出た山内日菜子が5バーディ・ボギーなしの「67」をマーク。トータル14アンダーで逆転し、昨年の「アクサレディス」以来となる2勝目を果たした。 前半で2つスコアを伸ばし、トップと1打差で後半へ。パー5の13番、15番できっちりとバーディを奪うと、ハイライトは17番パー3。ここでチップインバーディを奪取し、ついに単独トップに躍り出る。最終18番をパーで締めてクラブハウスリーダーになると、後続に追いつかれることなく勝利を決めた。 推薦で出場した昨年のアクサレディスでツアー初優勝。地元・宮崎でQTランク181位からの下克上を果たして話題をさらった。そんなシンデレラ・ガールだが、今季は苦しい戦いが続いていた。32試合中、予選落ちは半数の16回。トップ10入りも1度だけだった。 そんな状況での優勝だけに、喜びはひとしおだ。「これから、オフの動き方が全然変わってくる。(本来なら)QTの…準備を…」。優勝スピーチでは感情をおさえきれず、涙を流す場面もあった。 「QTの準備のため、(来週の)エリエールが終わったら宮崎に帰る予定だったんですが、これで無事、リコーカップの出場で宮崎に帰ることができる。本当にうれしいです」と語り、最後は笑顔でさらなる活躍を誓った。 今回の優勝により、最終戦「JLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ」(11月21~24日、宮崎県・宮崎CC)の出場権を獲得した。自身の力でつかみとった大舞台。シンデレラ・ガールが胸を張って地元に帰還する。