移籍1年目で才能が開花!ホークスの守備職人ダニエルズに指揮官、同僚が賛辞「彼のおかげでみんなが楽にプレーできる」<DUNKSHOOT>
ホークスのクイン・スナイダーHC(ヘッドコーチ)は、「彼のディフェンスのスタイルは非常にユニークだ。相手をマークしながら、自分の持ち場を離れることなく持ち味を発揮できる」とダニエルズの特性を語り、エースのトレイ・ヤングも「彼がいるおかげでみんなが楽にプレーできる。僕自身、無理なシュートを打ってしまう時もあるけれど、彼が流れを引き寄せてくれるとわかっているから安心して打てるし、彼からまた次のチャンスが生まれるんだ」と信頼を口にしている。 ペリカンズからこの夏ともにホークス入りしたラリー・ナンス Jr.からは、オーストラリアが誇る世界遺産「グレート・バリア・リーフ(Great Barrier Reef)」をもじって、「グレート・バリア・シーフ(Great Barrier Thief)」 というあだ名を授けられたらしい。“偉大なるバリケード盗人”というこのニックネームを、本人も大いに気に入っているそうだ。 今後の課題はシュート力の向上だ。今季は3ポイントシュートの成功率が3割を切って28.8%。キャリア通算でも30.7%と、シューティングガードとしては物足りない。 それでも、11月12日のボストン・セルティックス戦ではキャリアハイの28得点をマークし、ヤング不在の一戦でディフェンディングチャンピオンを1点差で下す金星に貢献。続く15日のワシントン・ウィザーズ戦でも25得点をあげるなど、攻撃面でも存在感を高めている。 この序盤戦の活躍から、さっそく今季の最優秀守備選手賞に推す声も上がっている。過去の受賞者を見ると、直近30年でガードの受賞者は1996年のゲイリー・ペイトン(当時シアトル・スーパーソニックス)と2022年のマーカス・スマート(当時セルティックス/現グリズリーズ)のみと希少だが、その仲間入りを果たす可能性を秘めている。 「ダニエルズが入ってホークスの試合は面白くなった」という声も多い。ドラフト1位のザカリー・リザシェイも擁する今季のホークスが、混戦のイーストで台風の目になるかもしれない。 文●小川由紀子
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