光宗薫がイギリスで撮影したフォトブックを発売「マクドナルドでハンバーガーを買っただけで、『私、イギリスで生きてる! スゴい!』って思えるんです(笑)」
――それは大変そう......! 連日遅くまで撮影されていたのですね。 光宗 イギリスって、日が沈むのが遅いんですよ。実際21時頃まで外が明るいので、その気になれば1日でたくさん撮れたんです。それに、ロケーションも衣装もこだわって臨んでいるなかで慣れない海外でのロケ、ちょっとしたハプニングで撮れないシーンが出てくるのだけは避けたかった。余裕があるうちに撮れるだけ撮ろうと必死に詰め込んだ結果、2日目のうちにほとんどのシーンを撮り終えました。最終日は帰りの飛行機の時間もあったので、撮影は1着だけにして、残りは自由に観光をさせてもらいました。 ――それほどタイトな撮影だったとは思えないくらい、表情はどれも自然体に見えます。 光宗 ありがとうございます。今回、写真のセレクトは基本的にプロデューサーさんにお願いしたんです。中には「あっ、これが選ばれるんだ」と思うような写真もありましたが、事前に「今回は"ナチュラルさ"をテーマにしましょう」と話していたので、自分では絶対に選ばないようなカットも落とさず掲載してみました。 個人的にお気に入りなのは、マーケットでジュースを飲んでいるシーン。唇の端でストローを咥えているのですが、子どもの頃からのクセなんです。他にもホテルで起きがけの姿から、美味しいベーグルとの再会に喜んでいる姿も。マネージャーさん曰く"いつもの薫"がたくさん写っているみたいなので(笑)、是非、チェックしてもらいたいです。 ――こだわりのロケーションについても教えてください。絶対外せなかった場所、特におすすめしたかった場所は? 光宗 キメラや人魚の剥製、昆虫の標本、世界の呪物などが飾ってあるミュージアムです。1階がバーで、地下がミュージアムになっているんですけど、ハリーポッターに出てくるノクターン横丁(夜の闇横丁)のような雰囲気で、スゴく私好みの空間なんです。 ――黒いドレスを着ているシーンですね。確かに、とても幻想的な雰囲気です。 光宗 この空間が、普通に街中にあるんですよ。面白いですよね。2年前も、時間ができたらよく立ち寄っていました。全ての展示に説明文が書いてあるので、Google翻訳を頼りに読んでいるだけで1、2時間は楽しめちゃうんです。 フォトブックでは紹介しきれないくらいの膨大な数の展示物は、全てオーナーさんの私物コレクション。万人に理解される趣味ではないかもしれないけど、好きを貫いて形にしている人がいるってだけで勇気が湧いてくるというか。刺激をもらえる場所でもあるんですよね。