【衆院選2024】自民党の”裏金事件”に揺れた「愛知3区」、5人立候補
「愛知3区」は、名古屋市の昭和区・緑区・天白区が含まれる選挙区で、約41万7000人の有権者がいます。去年、自民党の”裏金事件”に揺れたこの選挙区。5人が立候補しています。 【動画】自民党の”裏金事件”に揺れた「愛知3区」 自民党派閥の政治資金パーティーをめぐる“裏金問題”。 東海地方では、刑事事件にまで発展しました。 愛知3区を地盤にし、前回の衆院選では比例で復活当選した自民党の前衆院議員、池田佳隆被告。 2018年から2022年までの間に派閥から受け取ったとされる約4800万円について、収支報告書に記載をしなかった政治資金規正法違反の罪で今年1月、起訴されました。 “裏金問題”をめぐり、国会議員として唯一の逮捕者が出た愛知3区。 今回は5人が立候補しています。
キャリアを捨てて政治の世界に
「『右公認する』という5文字。自分が決断したことの大きさを感じたかな」(自民・新 水野良彦氏) 前議員の逮捕・起訴を受け、愛知3区の新たな候補者として自民党から擁立された新人、水野良彦氏(50)。 30年近く、経済産業省などで官僚として働いてきましたが、行政とのかかわりの中で政治にしかできないことがあると感じ、キャリアを捨てて政治の世界に飛び込みました。
「信頼回復」と「経済再生」
「(愛知第3選挙区支部長の)前任が起こした政治資金の不祥事についておわび申し上げたい。誠に申し訳ございませんでした」(水野氏) 街頭演説は、まず「おわび」から。 限られた時間に支援を求め、毎日のように関係団体へのあいさつ回りを行ってきました。 「私がどういう人間なのか人となりを知ってもらうのが重要かな」(水野氏) Q.引き継ぎなどはある? 「池田さんは会ったこともない」(水野氏) 失った政治への「信頼回復」と、官僚としての経験をいかした「経済再生」が2大テーマだといいます。 「経済の担い手を育成する。子育て支援や教育費用の削減とか。皆さんの所得を上げる、手取りを増やす、これについても注力したい」(水野氏)