日本で2番目に売れてる、あのラーメンを最高に美味しく食べるアレンジレシピ、プロが教えます!
今回のアレンジレシピはエスニック風なので、パクチーを使用します。え、パクチー苦手? ……ならば、水菜やセリでもOKですが、最近のパクチーは改良が進み、だいぶ臭みが抑えられています。苦手と思い込まずに一度チャレンジしてみると良いかも。で、まずはこのパクチーをひと口大に切っておきます。
さあ、今回の主役であるあさり登場。パスタのボンゴレにも使われるあさりは旨みたっぷり! 通年で手に入る食材ですが、産卵期を前に、身入りがよくなり、旨み成分が増す4月~5月が旬です。旬は値段も下がるし、どんどん食べたいですね。
まずは鍋に500mlの水を入れ、あさりだけを加えて火にかけます。数分するとあさりの口が開いてきますので、ここですかさず麺を投入。そして、ここで火の通りにくい、パクチーの根っこと茎も入れておきます。
そろそろ麺が茹で上がったかな? という頃に、付属の粉末スープを3分の2ほど加えます。全量入れてもいいのですが、あさりから旨みと塩分も出ているので、控えめくらいがちょうどいい感じ。そして風味づけにナンプラー(ニョクマムでもOK)*を小さじ1ほど加えます。 *ナンプラーはタイ、ニョクマムはベトナムのそれぞれ魚醤です。日本だとしょっつる(秋田)や、いしる(能登)が有名ですね。
さあ、麺が茹で上がったら盛り付けてほぼ完成! なのですが、最後にもうひと手間加えることでより美味しくなります。
付属の切り胡麻を加え、さらにパクチーをたっぷりトッピング。
さらに、レモンを加えて、野本流エスニックあさりラーメンの完成です。もともとの「塩ラーメン」のやさしい塩味にあさりの旨みとパクチーの爽快感が加わり、ほのかにエスニック香る極上の塩ラーメン。スープの最後の1滴まで、飲み干してしまいますよ~!
● 野本やすゆき (料理研究家)
東京・谷中で昭和初期から続く老舗寿司店「谷中 松寿司」に生まれ、現在、金・土・日曜のみ3代目として店を継承。“週末鮨屋”としても活動しつつ、わかりやすいレシピがTV、雑誌で人気の、いま注目の料理研究家のひとり。プロレス好き。 最近、YouTubeにて野本やすゆきチャンネルを開設。
文・編集/秋山 都 レシピ&調理/野本やすゆき 写真/吉澤健太