モリワキがつくったレーシングマシン「Z900RS MORIWAKI改」とはどんなマシンなのか?
自社製と純正部品でチューニング
九州で人気急上昇中のレース、鉄馬の最速クラス、アイアンスポーツエキスパートクラスで圧倒的な速さを見せつけているのがモリワキレーシングのカワサキ「Z900RS」のレーシングマシンです。 【画像】モリワキが手掛けたカワサキ「Z900RS」レースバイクを画像で見る(15枚)
しかも森脇尚護さん自身がライディングしているところがまた話題になっています。今回の記事では、モリワキレーシングのZ900RSレーサーに関してお聞きしてみることにしました。
―――Z900RSレーシングマシンを製作することになった経緯を教えて下さい。 私たちは、サーキットを最高の実験場、そしてレースを性能評価の場と捉えています。また、ライダーが安全にライディングスキルを習得・向上させる場でもあると考えています。 鉄馬参戦プロジェクトが発足した際、私たちは鉄馬最大のレギュレーションである「鉄フレーム車両」を基準に、適したバイクを探しました。その中で最も人気があり、真っ先に候補に挙がったのがZ900RS/CAFE(以下Z900RS)でした。
当時の市場調査によると、Z900RSのレース用カスタムパーツはほとんど存在しておらず、私たちが得意とするレースパーツの開発に大きな可能性があると感じました。こうして、Z900RSをベースにしたレーシングマシンの製作がスタートしました。 私たちはZ900RSでの鉄馬参戦を通じ、多くのライダーにサーキット走行の楽しさを伝えたいという想いがありました。やがて、各地のZ900RSオーナーズクラブが中心となって走行会が開催され、さらに鉄馬実行委員会の協力のもと、日本初のZ900RSワンメイクレースが開催されるまでになりました。
―――Z900RSレーシングマシンを制作するにあたって重視した点などを教えて下さい。 Z900RSレーシングマシンを制作するにあたって、私たちが重視した点は、運動性能の向上です。Z900RSはサーキット走行を前提としていないモデルのため、レース用に特化したパーツ開発が必要でした。 特に、車体重量が重いことを考慮し、装着するパーツは高剛性を保ちつつ、できる限り軽量化することに重点を置きました。これにより、サーキットでの走行性能向上を実現しました。