AI先生に英作文習う 富山県朝日町・さみさと小公開授業
●答えの真偽も考える 朝日町さみさと小で12日、生成AI(人工知能)を活用した公開授業が行われ、6年生23人が英作文を作成する際に、適切な文法を用いているかなどを確かめた。生成AIが出した英作文の修正点の真偽を確認するなど、生成AIのリスクに留意しながら情報活用能力を高めた。 さみさと小と朝日中は県内で唯一、文部科学省の「生成AIパイロット校」に指定されており、小学校での公開授業は県内で初めてとなった。 児童は「卵」と「成鳥」など過去と未来を表す2枚の写真を基に英作文を作成し、生成AIを使ってより良い答えを導き出す課題に臨んだ。生徒が自分で作成した英作文をパソコンに打ち込むと生成AIが瞬時に添削し、スペルの間違いやピリオドの抜けなどの修正点が画面に映し出された。 月岡ななみさんは「最初は難しい構文を使っていたが、AIの指摘ですっきり分かりやすい文になった」と話した。黒坂辰海さんは「スペルのミスを見つけてくれて助かった。教科書でもしっかり点検したい」と述べた。指導した髙澤伸治教諭は「AIが出した答えが正しいかどうか最後は自分で判断する力を身につけてほしい」と語った。 3年生20人は国語で「おすすめの遊びを決めよう」とのテーマの下、生成AIを活用する際のマナーやルールを学んだ。公開授業に先立って町総合教育会議が開かれ、さみさと小などが文科省から昨年度採択を受けたリーディングDXスクールの取り組みについて、富大や茨城県つくば市、ソフトバンクと連携した授業が報告された。