早稲田大・山口智規、箱根路へ上り調子…全日本で13人抜き快走「チームを引っ張っていく」
第101回東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)は来年1月2、3日、東京・大手町の読売新聞社前から神奈川県箱根町の芦ノ湖までを往復する10区間217・1キロのコースで行われる。早稲田大の山口智規(とものり)(3年)ら、勝負の行方を左右する各校のエースたちを紹介する。 第101回箱根駅伝 1~10区のエントリー選手一覧
伝統校の誇り、世界陸上も見据える
早稲田大の山口智規は今年2月のクロスカントリー日本選手権を制し、「箱根に向けた練習が結果に表れた」。一方、トラックレースでは不本意な走りが続き、もがいてきた。それだけに、前回2区4位と快走した箱根路で一回り成長した姿を披露したい。
3月の世界クロスカントリー選手権で日の丸をつけて走ったが、5月の日本選手権1万メートルでは調整ミスで21位。花田勝彦監督は「私も彼もちょっと背伸びし過ぎた。『もっといける』とやり過ぎて空回りしたところがある」。夏場は仕切り直して地道に力を蓄えた。
全日本2区では、13人抜きの力走と調子を上げつつある。伝統校を引っ張る役割に「早稲田のエースは駅伝はもちろん、日の丸を背負って学生スポーツを引っ張っていかないといけない」。地元開催となる来年の世界選手権につなげるためにも、他校のエースには負けられない。(大舘司)