選抜V・健大高崎が9年ぶり夏の甲子園へ 主将・箱山「またあの舞台で野球ができる」 2年生“Wエース”佐藤&石垣は「春夏連覇を」
◇第106回全国高等学校野球選手権群馬大会決勝 健大高崎5-1前橋商業(27日、上毛新聞敷島球場) 【画像】選抜初優勝を飾りアルプススタンドの声援に笑顔を見せる健大高崎ナイン 春の選抜大会を制した健大高崎が、昨年の県大会王者・前橋商業を5-1で破り9年ぶり4度目の甲子園出場を決めました。 健大高崎は初回、四球とヒットで1アウト1、3塁のチャンスを作ると主将で4番の箱山遥人選手(3年)が犠牲フライを放ち1点を先制します。 4回にホームランで同点とされますが、5回に再び箱山選手の犠牲フライで1点を勝ち越し。さらに7回にも押し出し死球で追加点を挙げるなど、箱山選手はこの試合3打点の活躍。 投げては先発・石垣元気投手(2年)が6回1失点、150台前半のストレートを連発し8奪三振と好投を披露。7回からはエースナンバーを背負う佐藤龍月投手(2年)が3イニングを無失点に抑え見事勝利を飾りました。 優勝が決まると、大粒の涙を流した箱山選手。「まだ高校野球ができる、またあの舞台で野球ができる幸せを感じた」と喜びを語りました。 そして、「春夏連覇の権利があるのは自分たちだけ。出場権を得たからこそ狙っていかないといけないと思う。一戦一戦を群馬県大会のようにやりきって、最終的に夏の甲子園優勝という形で終わりたい」と偉業達成に向け意気込みを語りました。
先発マウンドを託された石垣投手は「勝ったら甲子園ということで、自分が甲子園に導くという気持ちで投げた。ピンチの場面では力んで球が浮いたりしてしまったが、それ以外は力を抜いて投げることができたのでよかった」と振り返りました。 春の選抜大会では最速150キロだった球速が現在は154キロにアップしたという石垣投手。「個人の目標は155キロ出せるように、チームは春夏連覇できるように頑張りたい」と夏の甲子園への目標を語りました。
その石垣投手と共に2年生エースとして腕を振り続けた佐藤投手。石垣投手の存在について「今大会もお互いに助け合って勝ち切ることができたので、“ダブルエース”としてライバル意識するのではなく、2人で1つくらいの気持ちでやっていきたい。まずは体を休めて、万全の状態で春夏連覇を目指してやっていきたい」と語りました。 春の選抜大会では5試合22イニングを投げ1点も許さず優勝の原動力となった佐藤投手。「対戦相手も研究とかしてくると思うが、それでも抑えるのが自分のモチベーションとしてある。相手を上回っていきたい」と意気込みました。
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